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この論文に注目!Focus on

2021年8月の注目論文(Vol. 2)

柴山浩彦(国立病院機構 大阪医療センター 血液内科 科長)

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血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2021年8月分(Vol. 2)は、柴山浩彦氏が担当します。

Dynamics of minimal residual disease in patients with multiple myeloma on continuous lenalidomide maintenance: a single-arm, single-centre, phase 2 trial

Lancet Haematol. 8(6):e422-e432

Diamond B, Korde N, Lesokhin AM, Smith EL, Shah U, Mailankody S, Hultcrantz M, Hassoun H, Lu SX, Tan C, Rustad EH, Maura F, Maclachlan K, Peterson T, Derkach A, Devlin S, Landau HJ, Scordo M, Chung DJ, Shah GL, Lahoud O, Thoren K, Murata K, Ramanathan L, Arcila ME, Ho C, Roshal M, Dogan A, Giralt SA, Landgren O.

ここに注目!

多発性骨髄腫の治療目標は、QOLを維持しながらのOSの延長である。近年、微小残存病変(MRD)の陰性化およびその持続がPFSあるいはOS延長のサロゲートマーカーになることがいくつかの論文で示されており、また、日本でもMRDの測定が保険適用となっている。本論文では、レナリドミド単剤による維持療法中のMRDの動態とPFSへの影響が前向きに検討されている。維持療法開始後2年時点でMRD陰性が持続している患者は全例、再発を認めなかった。また、レナリドミド維持療法前からMRD陽性が持続している患者においても、2年時点のPFSは86%であり、維持療法の効果が認められている。一方で、維持療法中にMRD陰性→陽性になった患者(少数だが)のPFSが有意に悪かった。このデータは、単施設の100例程度によるものだが、維持療法を行なう際のMRD測定の意義について示唆を与えるものと思われる。