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血液学の最新論文(2024年12月〜2025年2月分) すべて見る

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企画Special Contents
一推しの一冊一推しの一冊2025.03.13血液領域に携わる皆さまに、ぜひ一度手に取っていただきたいおすすめの書籍をご紹介します。推薦いただいた先生からのメッセージも併せてご覧ください。
血液学の最新論文New Reports On Hematology
2024年12月〜2025年2月分を掲載しました2024年12月〜2025年2月分を掲載しました2025.03.13
Hematopaseoからのお知らせInformation
Hematopaseoの運営について2025.03.132025年4月より、Hematopaseoはスポンサーシップ制度を導入いたします。
学会レポートCongress Report
GVHDとGVLを分離しうるRopeg-IFNαはAMLのallo-HCT後の維持療法として有望ASH2024注目テーマ⑭日本からの演題「#902」GVHDとGVLを分離しうるRopeg-IFNαはAMLのallo-HCT後の維持療法として有望齋藤祐美花(北海道大学大学院 医学研究院 内科学分野 血液内科学教室)2025.03.06齋藤氏らは、ロペグインターフェロンα-2b(Ropeg-IFNα)が、急性骨髄性白血病(AML)マウスモデルにおいて白血病幹細胞(LSCs)を標的とすること、allo-HCTにおけるドナーT細胞の終末疲弊(Terminal exhaustion)の阻害およびLSCsへの抗原提示の増強によって移植片対白血病(GVL)効果を強化することを報告し、GVL効果とGVHDを効果的に分離しうるRopeg-IFNαはallo-HCT後の維持療法として有望であるとした。
学会レポートCongress Report
血友病Aに対する2週に1回Mim8投与の安全性は良好 8割以上で治療を要する出血事象を認めずASH2024注目テーマ⑬日本からの演題「#718」血友病Aに対する2週に1回Mim8投与の安全性は良好 8割以上で治療を要する出血事象を認めず松下正(名古屋大学 医学部附属病院)2025.03.06Mim8は、完全ヒト化二重特異性IgG4抗体の次世代血液凝固第Ⅷa因子機能模倣薬である。現在、Mim8は、凝固第Ⅷ因子インヒビター保有の有無によらない血友病Aに対する皮下注射の予防投与薬として臨床開発中である。臨床第Ⅰ/Ⅱ相非盲検多用量漸増試験であるFRONTIER1試験では、良好な忍容性が示され、懸念される有害事象は確認されなかった。さらに、臨床第Ⅲ相試験のFRONTIER2試験では、週1回または月1回のMim8投与により、出血時治療および血液凝固因子製剤の定期補充療法に比して年間出血回数(ABR)が減少したことが報告された。
この論文に注目!Focus On
2025年3月の注目論文2025年3月の注目論文宮﨑泰司(長崎大学 原爆後障害医療研究所 所長)2025.03.06血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2025年3月分は、宮﨑泰司氏が担当します。
学会レポートCongress Report
急性GVHDの28日時点の奏効判定基準の改良により、予後予測能が改善ASH2024注目テーマ⑫日本からの演題「#384」急性GVHDの28日時点の奏効判定基準の改良により、予後予測能が改善赤星佑(Icahn School of Medicine at Mount Sinai, USA)2025.02.27移植片対宿主病(GVHD)に関する臨床試験において、長期予後を評価するために早期奏効、つまり治療から28日時点の全奏効(OR)が代替的評価項目として用いられる。過去の臨床試験では、完全奏効(CR)と部分奏効(PR)を達成した患者が同様の長期予後であると示されていた。しかし、特に2次治療後の長期予後に関しては、28日時点のORの予後予測能に関するデータは限られていた。ORを評価項目として用いる大きな問題点は、PRに多様な患者サブセットが含まれることである。赤星氏は、PRの不均一性を説明するために2つの症例を示した。
学会レポートCongress Report
未治療の進行期超低腫瘍量FLへのリツキシマブ早期投与は無治療経過観察よりもEFSを改善ASH2024注目テーマ⑪日本からの演題「#338」未治療の進行期超低腫瘍量FLへのリツキシマブ早期投与は無治療経過観察よりもEFSを改善福原規子(東北大学大学院 医学系研究科・医学部 血液内科学)2025.02.272014年の英国からの報告以来、リツキシマブ単剤療法は低腫瘍量FL患者における初回治療の選択肢と認識されているが、リツキシマブを開始する最適なタイミングは依然として明らかとなっていない。そこで、JCOGリンパ腫グループは、早期にリツキシマブを投与することの臨床的有用性を検証するため、標準治療であるWWと比較するランダム化比較臨床第Ⅲ相試験(JCOG1411/FLORA試験)を実施した。
血液学の最新論文New Reports On Hematology
2024年11月後半〜2025年2月前半分を掲載しました2024年11月後半〜2025年2月前半分を掲載しました2025.02.27
学会カレンダーCongress Calendar
2025年2月〜7月開催分を掲載しました2025年2月〜7月開催分を掲載しました2025.02.27
学会レポートCongress Report
「治す」から「笑顔の日常生活」へ 長期にわたるケアとサポートのあり方を議論第47回日本造血・免疫細胞療法学会総会のみどころ「治す」から「笑顔の日常生活」へ 長期にわたるケアとサポートのあり方を議論2025.02.20第47回日本造血・免疫細胞療法学会総会が、2025年2月27日~3月1日、大阪国際会議場(大阪市北区)で開催される。学会総会のテーマは「みんなが笑顔になりますように〜SMILE〜」。会長を務める日野雅之(大阪公立大学 血液腫瘍制御学(血液内科・造血細胞移植科) 教授)は、「造血細胞移植や免疫細胞療法の進歩により、血液疾患は治すことを目指す時代から、普通の日常生活が送れることを目指す時代になった。患者・家族だけでなく、すべての関係者が笑顔になれる学会総会にしたいとの思いを込めた」と話す。笑顔や日常生活をキーワードにした企画を中心に、学会総会のみどころを紹介する。
この論文に注目!Focus On
2025年2月の注目論文(Vol. 2)2025年2月の注目論文(Vol. 2)柴山浩彦(国立病院機構 大阪医療センター 血液内科科長/輸血療法部長)2025.02.20血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2025年2月分(Vol. 2)は、柴山浩彦氏が担当します。
新薬情報New Drug
2025年1月分を掲載しました2025年1月分を掲載しました2025.02.20
学会レポートCongress Report
喫煙が骨髄異形成症候群に与える分子学的影響ASH2024注目テーマ⑩注目演題「#4597」喫煙が骨髄異形成症候群に与える分子学的影響Sangeetha Venugopal(Sylvester Comprehensive Cancer Center, University of Miami Miller School of Medicine, Miami, USA)2025.02.13米国の前向きコホート研究NHLB/NCI MDS Natural Historyにおいて、喫煙は明らかにMDS関連遺伝子の変異と関連しており、MDS発症における多段階の分子学的な病因のひとつであることが示されたことを米国・University of Miami Miller School of MedicineのSangeetha Venugopal氏が報告した。
学会レポートCongress Report
アカラブルチニブ+ベネトクラクス±オビヌツズマブ 固定期間での2・3剤併用で未治療CLLのPFSを延長ASH2024注目テーマ⑨注目演題「#1009」アカラブルチニブ+ベネトクラクス±オビヌツズマブ 固定期間での2・3剤併用で未治療CLLのPFSを延長Jennifer R. Brown(Dana-Farber Cancer Institute, Boston, USA)2025.02.13未治療の慢性リンパ性白血病(CLL)に対し、アカラブルチニブとベネトクラクスを固定期間併用することで、標準的な化学免疫療法より無増悪生存期間(PFS)を有意に延長することが明らかになった。