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血液学の最新論文(2021年6月〜8月分) 会員限定コンテンツになりました。会員登録をお願いします すべて見る

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学会レポートCongress Report
第83回日本血液学会学術集会のみどころ第83回日本血液学会学術集会のみどころ社会、医療、学会の「日常」を取り戻すきっかけに2021.09.16第83回日本血液学会学術集会が、2021年9月23〜25日の3日間、ライブ配信とオンデマンド配信により開催される。仙台市でのハイブリッド方式による開催を予定していたが、新型コロナウイルスの感染の急拡大により、急遽、完全Web開催へと変更になった。会長を務める東北大学大学院 医学系研究科 血液・免疫病学分野教授の張替秀郎氏に「恒常性と復元力」というテーマを設定した背景と、学術集会のみどころなどをうかがった。
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会員限定コンテンツになりました。すべてお読みいただくには会員登録をお願いします。2021年9月の注目論文(Vol. 1)2021年9月の注目論文(Vol. 1)張替秀郎(東北大学大学院 医学系研究科 血液・免疫病学分野 教授)2021.09.09血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2021年9月分(Vol. 1)は、張替秀郎氏が担当します。
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B細胞リンパ腫における新たな免疫療法および同種造血細胞移植の現状と課題第61回日本リンパ網内系学会総会レポート① シンポジウム1「再発・難治B細胞性リンパ腫に対する細胞・免疫療法」後編第61回日本リンパ網内系学会総会(会長:岡山大学・吉野正氏)と第24回日本血液病理研究会(会長:岡山大学・佐藤康晴氏)が、2021年6月24~26日に岡山コンベンションセンター(岡山市)で開催され、現地からのライブ配信、および7月6〜25日までのオンデマンド配信というハイブリッド形式で行なわれた。テーマは、岡山大学医学部のキャッチフレーズでもある「あなたのそばに先進医療」。学会では、リンパ腫に対する細胞・免疫療法やリンパ腫の分子病態に関する最新知見などを柱に、リンパ腫を巡る様々な最新の情報が発信された。「Hematopaseo」では、テーマと関連の深い2つのシンポジウムについて報告する。B細胞リンパ腫における新たな免疫療法および同種造血細胞移植の現状と課題2021.09.02シンポジウム1「再発・難治B細胞性リンパ腫に対する細胞・免疫療法」では、悪性リンパ腫における免疫微小環境の分子病態、CAR-T細胞療法の位置づけ、免疫療法の現状と今後、同種移植の将来展望が論じられた。後編では、国立がん研究センター中央病院血液腫瘍科の伊豆津宏二氏による「DLBCLに対する『免疫療法』の現状と今後の展開」と、国立がん研究センター中央病院造血幹細胞移植科の稲本賢弘氏による「悪性リンパ腫に対する同種造血細胞移植」の講演内容をレポートする。
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B細胞リンパ腫における免疫微小環境の分子病態、各CAR-T療法の比較検討が報告される第61回日本リンパ網内系学会総会レポート① シンポジウム1「再発・難治B細胞性リンパ腫に対する細胞・免疫療法」前編第61回日本リンパ網内系学会総会(会長:岡山大学・吉野正氏)と第24回日本血液病理研究会(会長:岡山大学・佐藤康晴氏)が、2021年6月24~26日に岡山コンベンションセンター(岡山市)で開催され、現地からのライブ配信、および7月6〜25日までのオンデマンド配信というハイブリッド形式で行なわれた。テーマは、岡山大学医学部のキャッチフレーズでもある「あなたのそばに先進医療」。学会では、リンパ腫に対する細胞・免疫療法やリンパ腫の分子病態に関する最新知見などを柱に、リンパ腫を巡る様々な最新の情報が発信された。「Hematopaseo」では、テーマと関連の深い2つのシンポジウムについて報告する。B細胞リンパ腫における免疫微小環境の分子病態、各CAR-T療法の比較検討が報告される2021.08.26シンポジウム1「再発・難治B細胞性リンパ腫に対する細胞・免疫療法」では、悪性リンパ腫における免疫微小環境の分子病態、CAR-T細胞療法の位置づけ、免疫療法の現状と今後、同種移植の将来展望が論じられた。前編では、岡山大学 遠西大輔氏による「高悪性度B細胞性リンパ腫の免疫微小環境の分子病態」と、京都大学 北脇年雄氏による「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対するキメラ抗原受容体T細胞療法の海外及び国内における治療成績と治療における位置づけ」の講演内容をレポートする。
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会員限定コンテンツになりました。すべてお読みいただくには会員登録をお願いします。2021年8月の注目論文(Vol. 2)2021年8月の注目論文(Vol. 2)柴山浩彦(国立病院機構 大阪医療センター 血液内科 科長)2021.08.26血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2021年8月分(Vol. 2)は、柴山浩彦氏が担当します。
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iPS細胞の研究と臨床応用の最近の進歩 疾患の克服から若返り技術としての可能性までEHA2021 Virtualレポート⑥ EHA-JSH Joint Symposium第26回欧州血液学会(EHA2021)は、2021年6月9~17日まで、昨年と同様にバーチャルミーティング形式での開催となった。新型コロナウイルスの感染が収束しないことに対応したもので、オープニングセレモニーで会長のJohn Gribbe氏(英国・Queen Mary大学)は「対面でのコミュニケーションはできないが、EHAは血液学領域の医師や研究者が情報交換する場を提供するという役割は変わらない」と述べた。
EHA2021では、会長シンポジウムやプレナリーセッション、Late-breaking Session、EHAと各国の血液学会とのジョイントシンポジウムなどの主要セッションがライブ配信され、ほとんどのオーラルセッションとe-ポスターセッションなどがオンデマンド配信された。
iPS細胞の研究と臨床応用の最近の進歩 疾患の克服から若返り技術としての可能性まで2021.08.19iPS細胞(人工多能性幹細胞)がマウスで作出されて今年で15年になる(ヒトでは14年)。この間、様々な臨床応用のスタイルが模索され続け今日に至っている。京都大学iPS細胞研究所(CiRA)では日本人の臓器移植のシーズとしてiPS細胞を活用するためのiPS細胞の備蓄(バンキング事業)を開始するとともに、患者由来の細胞からiPS化を経て疾患細胞を構築し、基礎研究や治療薬のスクリーニングを行なう系の確立に注力しており、一部で成果を挙げつつあるという。「EHA-JSH Joint Symposium:Induced Pluripotent Stem Cells as Disease Models」では、ノーベル医学・生理学賞受賞者でCiRAの所長である山中伸弥氏が、iPS細胞の臨床研究の最新状況を報告した。
最新の血液疾患解説Comments on Hematology
AYA世代のALLの特徴と今後の治療 小児型治療で成績向上、包括支援が重要に特集B細胞性急性リンパ性白血病の分子病態、層別化、治療をめぐる最新の話題(5)急性リンパ性白血病(ALL)は、小児に好発する造血器腫瘍であり、B細胞性ALL(B-ALL)が約8割を占める。小児のALLの生存率は約90%までに向上し、多くは治癒も見込めるようになったが、成人の生存率は約40%にとどまっている。しかしながら、近年、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)などの新規治療薬や新たな免疫細胞療法が登場し、治療成績の向上が期待されている。
本特集では、B-ALLの重要なテーマとして、ALLの遺伝子変異の最新情報、測定可能/微小残存病変(MRD)の臨床上の意義、フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)の新たな治療戦略、再発・難治性ALLに対するCAR-T療法、AYA世代ALLの治療とケアを取り上げ、それぞれ、加藤元博先生、宮本敏浩先生、大西康先生、後藤秀樹先生、佐藤篤先生に、ご解説いただいた。
(責任編集 張替秀郎)
AYA世代のALLの特徴と今後の治療 小児型治療で成績向上、包括支援が重要に佐藤篤(宮城県立こども病院 血液腫瘍科)2021.08.19思春期・若年成人期(AYA世代)の急性リンパ性白血病(ALL)の5年生存率は、小児に比べ低いが、近年、AYA世代のALLは小児型治療を行なうことにより予後の改善が得られるようになった。AYA世代のALLの特徴を踏まえ、治療の進歩と新たな治療法の可能性、この世代特有の悩みや合併症への取り組みについて解説する。
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会員限定コンテンツになりました。すべてお読みいただくには会員登録をお願いします。2021年8月の注目論文(Vol. 1)2021年8月の注目論文(Vol. 1)坂田(柳元)麻実子(筑波大学 医学医療系 血液内科 准教授)2021.08.19血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2021年8月分(Vol. 1)は、坂田(柳元)麻実子氏が担当します。
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再発・難治性FLに対するCAR-T療法は 実臨床データと比べ有効性が高いEHA2021 Virtualレポート⑤ Late-breaking Session #LB1904第26回欧州血液学会(EHA2021)は、2021年6月9~17日まで、昨年と同様にバーチャルミーティング形式での開催となった。新型コロナウイルスの感染が収束しないことに対応したもので、オープニングセレモニーで会長のJohn Gribbe氏(英国・Queen Mary大学)は「対面でのコミュニケーションはできないが、EHAは血液学領域の医師や研究者が情報交換する場を提供するという役割は変わらない」と述べた。
EHA2021では、会長シンポジウムやプレナリーセッション、Late-breaking Session、EHAと各国の血液学会とのジョイントシンポジウムなどの主要セッションがライブ配信され、ほとんどのオーラルセッションとe-ポスターセッションなどがオンデマンド配信された。
再発・難治性FLに対するCAR-T療法は 実臨床データと比べ有効性が高いJohn Gribbe(Barts Cancer Institute, UK)2021.08.05再発・難治性の濾胞性リンパ腫(FL)に対するCD19標的キメラ抗原受容体(CAR)T療法のaxicabtagene ciloleucel(axi-cel)の有効性は、これまでに多施設共同単一群の非盲検第II相試験であるZUMA-5で報告され、長期観察でも高い奏効率が維持されていることが明らかになっている。今回、国際多施設の観察研究データであるSCHOLAR-5から抽出された実臨床のデータと比較したところ、axi-celが深く持続的な効果を示していることが明らかになった(#LB1904)。
最新の血液疾患解説Comments on Hematology
再発・難治性B-ALLに対するCAR-T療法の現状と展望特集B細胞性急性リンパ性白血病の分子病態、層別化、治療をめぐる最新の話題(4)急性リンパ性白血病(ALL)は、小児に好発する造血器腫瘍であり、B細胞性ALL(B-ALL)が約8割を占める。小児のALLの生存率は約90%までに向上し、多くは治癒も見込めるようになったが、成人の生存率は約40%にとどまっている。しかしながら、近年、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)などの新規治療薬や新たな免疫細胞療法が登場し、治療成績の向上が期待されている。
本特集では、B-ALLの重要なテーマとして、ALLの遺伝子変異の最新情報、測定可能/微小残存病変(MRD)の臨床上の意義、フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)の新たな治療戦略、再発・難治性ALLに対するCAR-T療法、AYA世代ALLの治療とケアを取り上げ、それぞれ、加藤元博先生、宮本敏浩先生、大西康先生、後藤秀樹先生、佐藤篤先生に、ご解説いただいた。
(責任編集 張替秀郎)
再発・難治性B-ALLに対するCAR-T療法の現状と展望後藤秀樹(北海道大学病院 血液内科)2021.08.05CD19抗原をターゲットとしたキメラ抗原受容体T細胞療法(chimeric antigen receptor T-cell; CAR-T療法)としてtisagenlecleucel(商品名:キムリア)が、再発・難治性のB細胞性急性リンパ性白血病(B-ALL)とびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に保険承認となってから早くも2年以上が経過し、実臨床での使用経験が徐々に増えつつある。同時にキムリア実施可能施設も増え、23医療機関、39診療科で使用が可能となった(2021年4月現在)。このようにCAR-T療法が医療現場に浸透してきている中で、再発・難治性B-ALLに対するCAR-T療法のリアルワールドデータから見た臨床のポイントと、今後の展望について解説する。
最新の血液疾患解説Comments on Hematology
Ph+ALLの新たな治療アプローチ 抗がん剤を用いず寛解導入・地固め療法へ特集B細胞性急性リンパ性白血病の分子病態、層別化、治療をめぐる最新の話題(3)急性リンパ性白血病(ALL)は、小児に好発する造血器腫瘍であり、B細胞性ALL(B-ALL)が約8割を占める。小児のALLの生存率は約90%までに向上し、多くは治癒も見込めるようになったが、成人の生存率は約40%にとどまっている。しかしながら、近年、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)などの新規治療薬や新たな免疫細胞療法が登場し、治療成績の向上が期待されている。
本特集では、B-ALLの重要なテーマとして、ALLの遺伝子変異の最新情報、測定可能/微小残存病変(MRD)の臨床上の意義、フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)の新たな治療戦略、再発・難治性ALLに対するCAR-T療法、AYA世代ALLの治療とケアを取り上げ、それぞれ、加藤元博先生、宮本敏浩先生、大西康先生、後藤秀樹先生、佐藤篤先生に、ご解説いただいた。
(責任編集 張替秀郎)
Ph+ALLの新たな治療アプローチ 抗がん剤を用いず寛解導入・地固め療法へ大西康(東北大学病院 血液内科)2021.07.29フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)の治療成績は、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)のイマチニブの登場と同種造血幹細胞移植により大きく向上した。その後、第2世代TKIのダサチニブとプレドニゾロンの併用のみでも高い完全寛解率が得られることが報告された。さらに、ダサチニブと二重特異性を持つT細胞誘導抗体のブリナツモマブの併用により、化学療法を用いずに寛解導入と地固め療法が行なえる可能性が見えてきた。ここでは最近報告されたダサチニブとブリナツモマブの併用療法を中心に、Ph+ALLの新たな治療戦略について述べる。
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再発・難治性DLBCL患者に対して naratuximab emtansine+リツキシマブが有用EHA2021 Virtualレポート④ Late-breaking Session #LB1903第26回欧州血液学会(EHA2021)は、2021年6月9~17日まで、昨年と同様にバーチャルミーティング形式での開催となった。新型コロナウイルスの感染が収束しないことに対応したもので、オープニングセレモニーで会長のJohn Gribbe氏(英国・Queen Mary大学)は「対面でのコミュニケーションはできないが、EHAは血液学領域の医師や研究者が情報交換する場を提供するという役割は変わらない」と述べた。
EHA2021では、会長シンポジウムやプレナリーセッション、Late-breaking Session、EHAと各国の血液学会とのジョイントシンポジウムなどの主要セッションがライブ配信され、ほとんどのオーラルセッションとe-ポスターセッションなどがオンデマンド配信された。
再発・難治性DLBCL患者に対して naratuximab emtansine+リツキシマブが有用Yair Levy(Texas Oncology-Baylor Charles A. Sammons Cancer Center, United States)2021.07.29再発・難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)とその他のB細胞非ホジキンリンパ腫(B-NHL)の患者に対する、抗体薬物複合体(ADC)のnaratuximab emtansineとリツキシマブの併用療法は、良好で持続的な奏効が得られ、管理可能な安全性プロファイルを示すことが明らかになった。これは、非盲検第Ⅱ相臨床試験の結果で、報告した米国・Texas Oncology-Baylor Charles A. Sammons Cancer CenterのYair Levy氏は「再発・難治性DLBCLの魅力的な治療選択肢になり得る」と述べた(#LB1903)。
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初発CLL/SLLへのイブルチニブとベネトクラクス chlorambucilとオビヌツズマブの併用より有効EHA2021 Virtualレポート③ Late-breaking Session #LB1902第26回欧州血液学会(EHA2021)は、2021年6月9~17日まで、昨年と同様にバーチャルミーティング形式での開催となった。新型コロナウイルスの感染が収束しないことに対応したもので、オープニングセレモニーで会長のJohn Gribbe氏(英国・Queen Mary大学)は「対面でのコミュニケーションはできないが、EHAは血液学領域の医師や研究者が情報交換する場を提供するという役割は変わらない」と述べた。
EHA2021では、会長シンポジウムやプレナリーセッション、Late-breaking Session、EHAと各国の血液学会とのジョイントシンポジウムなどの主要セッションがライブ配信され、ほとんどのオーラルセッションとe-ポスターセッションなどがオンデマンド配信された。
初発CLL/SLLへのイブルチニブとベネトクラクス chlorambucilとオビヌツズマブの併用より有効Arnon Kater(Amsterdam Medical Centers, University of Amsterdam, Netherlands)2021.07.2965歳以上の高齢者または腎障害などの併存疾患を有する慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫(CLL/SLL)の患者に対する初回治療として、イブルチニブとベネトクラクスの併用療法は、標準治療であるchlorambucilとオビヌツズマブの併用療法に比べ、深い奏効を示し、二次治療までの期間を延長することなどが明らかになった(#LB1902)。
最新の血液疾患解説Comments on Hematology
MRDを指標とした急性リンパ性白血病の治療 高感度MRD測定で移植不要群を明確に抽出特集B細胞性急性リンパ性白血病の分子病態、層別化、治療をめぐる最新の話題(2)急性リンパ性白血病(ALL)は、小児に好発する造血器腫瘍であり、B細胞性ALL(B-ALL)が約8割を占める。小児のALLの生存率は約90%までに向上し、多くは治癒も見込めるようになったが、成人の生存率は約40%にとどまっている。しかしながら、近年、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)などの新規治療薬や新たな免疫細胞療法が登場し、治療成績の向上が期待されている。
本特集では、B-ALLの重要なテーマとして、ALLの遺伝子変異の最新情報、測定可能/微小残存病変(MRD)の臨床上の意義、フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)の新たな治療戦略、再発・難治性ALLに対するCAR-T療法、AYA世代ALLの治療とケアを取り上げ、それぞれ、加藤元博先生、宮本敏浩先生、大西康先生、後藤秀樹先生、佐藤篤先生に、ご解説いただいた。
(責任編集 張替秀郎)
MRDを指標とした急性リンパ性白血病の治療 高感度MRD測定で移植不要群を明確に抽出宮本敏浩(九州大学大学院 医学研究院 病態修復内科(第一内科))2021.07.21急性リンパ性白血病(ALL)の治療目標は、白血病細胞の根絶(total cell kill)である。近年、化学療法後の測定可能/微小残存病変(MRD)の速やかな減少が最も重要な予後因子とされるようになり、また、MRDの有無による治療層別が推奨されるようになった。ここでは、MRDの臨床的意義とMRDを指標としたALLの新たな治療戦略について解説する。
学会レポートCongress Report
移植非適応の初発MMへのD-Rd療法は 治療開始5年後もRd療法よりOSを延長EHA2021 Virtualレポート② Late-breaking Session #LB1901第26回欧州血液学会(EHA2021)は、2021年6月9~17日まで、昨年と同様にバーチャルミーティング形式での開催となった。新型コロナウイルスの感染が収束しないことに対応したもので、オープニングセレモニーで会長のJohn Gribbe氏(英国・Queen Mary大学)は「対面でのコミュニケーションはできないが、EHAは血液学領域の医師や研究者が情報交換する場を提供するという役割は変わらない」と述べた。
EHA2021では、会長シンポジウムやプレナリーセッション、Late-breaking Session、EHAと各国の血液学会とのジョイントシンポジウムなどの主要セッションがライブ配信され、ほとんどのオーラルセッションとe-ポスターセッションなどがオンデマンド配信された。
移植非適応の初発MMへのD-Rd療法は 治療開始5年後もRd療法よりOSを延長Thierry Facon(University of Lille, CHU Lille, France)2021.07.21移植非適応の高齢の初発多発性骨髄腫(NDMM)患者に対する、レナリドミドとデキサメタゾンの併用療法(Rd療法)と、Rd療法に抗CD38抗体のダラツムマブを加えたD-Rd療法の比較を行なう第Ⅲ相臨床試験MAIAの、5年フォローアップの成績が報告され、D-Rd療法はRd療法と比べて全生存期間(OS)を有意に延長することが明らかとなった(#LB1901)。