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学会レポートCongress Report
PD-L1遺伝子異常によりがん細胞が免疫回避 HTLV-1やEBVの感染がその機序に関与 第60回日本小児血液・がん学会学術集会レポート① 特別講演PD-L1遺伝子異常によりがん細胞が免疫回避 HTLV-1やEBVの感染がその機序に関与2019.02.14第60回日本小児血液・がん学会学術集会の特別講演で、京都大学大学院医学研究科腫瘍生物学講座教授の小川誠司氏が「PD-L1 3’UTRの異常を介したがんの免疫回避のメカニズムについて」と題し、がん細胞が免疫を回避する新たな機序について解説した。免疫チェックポイント阻害薬が効果を示す機序が明らかになるとともに、EBウイルスなどの感染が関与していることも分かり、これらからPD-L1の発現上昇を抑制できる可能性を示唆した。
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イブルチニブとリツキシマブの併用で未治療若年CLLのPFSとOSを延長 ASH2018 注目テーマ Late-Breaking Abstracts Session #4イブルチニブとリツキシマブの併用で未治療若年CLLのPFSとOSを延長Tait D. Shanafelt(Stanford University, Stanford, CA)2019.02.0770歳以下で治療歴のない慢性リンパ性白血病(CLL)患者に対するイブルチニブとリツキシマブの併用療法は、現在、標準治療とされるフルダラビン+シクロホスファミド+リツキシマブ(FCR療法)に比べて、疾患増悪のリスクを低下し、全生存期間を延長するとの試験結果が、ASH2018のLate-Breaking Abstracts Sessionで発表された。
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移植非適応の高齢初発MM患者に対しダラツムマブ+Rd療法がPFSを延長 ASH2018 注目テーマ Late-Breaking Abstracts Session #2移植非適応の高齢初発MM患者に対しダラツムマブ+Rd療法がPFSを延長Thierry Facon(Service des Maladies du Sang, Hôpital Claude Huriez, Lille, France)2019.02.07新たに多発性骨髄腫(MM)と診断され、移植非適応の患者に対して、レナリドミドとデキサメタゾン併用療法(Rd療法)にダラツムマブを加えたD-Rd療法が、Rd療法よりも無増悪生存期間(PFS)を有意に延長するとの臨床試験の結果が示された。
施設訪問Visit
新築移転を機に“移植のメッカ”の実力発揮 多職種との連携で良質の医療を提供(後編) 新築移転を機に“移植のメッカ”の実力発揮 多職種との連携で良質の医療を提供(後編)大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター(大阪市中央区)2019.02.07同センター血液内科の特徴の一つが、臨床心理士が移植患者に全例介入すること。緩和ケアセンターの臨床心理士、今留あかね氏は「移植患者に臨床心理士が全例介入している病院は全国でも少ない」と話す。成人病センター時代は、移植後に体調や精神状態が悪くなってから患者との接触を始めていたが、「それでは信頼関係を築くのが難しい」ことから、治療開始前に患者のアセスメントを開始し予防的に関わることにしたという。
この論文に注目!Focus on
2019年2月の注目論文(Vol. 1) 2019年2月の注目論文(Vol. 1)柴山浩彦(大阪大学大学院 医学系研究科 血液・腫瘍内科学 准教授)2019.02.07血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2019年2月分(Vol. 1)は、柴山浩彦氏が担当します。
Hematopaseoからのお知らせInformation
「Hematopaseo」第3号(無料)のお届けについて 「Hematopaseo」第3号(無料)のお届けについて2019.01.31このたび「Hematopaseo」第3号を発行いたしました。医師、薬剤師、看護師、医学生・医療系学生、および一般企業を除く医療関連機関にご所属の会員の方で、情報誌の発送をご希望のみなさまに「Hematopaseo」第3号を発送いたします。
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未治療高齢者CLLに対するイブルチニブ投与は従来のリツキシマブ併用化学療法よりPFSを延長 ASH2018 注目テーマ Plenary Session #6未治療高齢者CLLに対するイブルチニブ投与は従来のリツキシマブ併用化学療法よりPFSを延長Jennifer A. Woyach(The Ohio State University Comprehensive Cancer Center, The Ohio State University, Columbus, OH)2019.01.31未治療の慢性リンパ性白血病(CLL)に対しては、フルダラビン、ベンダムスチンなどの化学療法にリツキシマブなどの分子標的薬を併用した治療が行われてきた。一方、わが国ではBTK阻害薬のイブルチニブの保険適用の範囲が、2018年7月に、それまでの再発・難治性CLLから未治療CLLに拡大され、未治療CLLに対する最適な治療は何かが関心を集めている。
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Luspaterceptによって、低リスクMDSの赤血球輸血依存の回避が高い割合で達成 ASH2018 注目テーマ Plenary Session #1Luspaterceptによって、低リスクMDSの赤血球輸血依存の回避が高い割合で達成Alan F. List(Moffitt Cancer Center, Tampa, FL)2019.01.31ASH2018のPlenary Sessionの中で、特に注目を集めた演題の一つは、Luspaterceptによる低リスク骨髄異形成症候群(MDS)の輸血非依存の可能性を検討したMEDALIST試験の結果であった。
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新築移転を機に“移植のメッカ”の実力発揮 多職種との連携で良質の医療を提供(前編) 新築移転を機に“移植のメッカ”の実力発揮 多職種との連携で良質の医療を提供(前編)大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター(大阪市中央区)2019.01.312017年に大阪府立成人病センターが、大阪・森之宮から大手前に新築移転し、名称が大阪国際がんセンターに変更された。血液内科の無菌病床は33床に増床となり、成人病センター時代に一時は伸び悩んだ造血幹細胞移植の件数も、移転後は増加に転じた。移植のパイオニアとしての矜持を保ちつつ、さらなる移植の発展を目指す血液内科の取り組みを紹介する。
血液学のクロスワードパズルHematoPuzzle
HematoPuzzle #3 史上初!?血液学のクロスワードパズルHematoPuzzle #32019.01.31息ぬきにいかがでしょうか?
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MDSの予後予測、移植成績の向上に個別化医療が貢献 機械学習法、ビッグデータの活用など新技術を応用 ASH2018 注目テーマ 個別化医療MDSの予後予測、移植成績の向上に個別化医療が貢献 機械学習法、ビッグデータの活用など新技術を応用2019.01.24診断が難しい、あるいは治療が困難な血液疾患に対し、新しい技術を応用した個別化医療が進展してきた。ASH2018では、骨髄異形成症候群(MDS)の予後を臨床情報と遺伝子変異から個別に予測する機械学習法の有用性が示された。また、造血幹細胞移植の転帰と腸内細菌叢の状態との関連がビッグデータの解析をもとに報告された。
この論文に注目!Focus on
2019年1月の注目論文(Vol. 2) 2019年1月の注目論文(Vol. 2)坂田麻実子(筑波大学 医学医療系 血液内科 准教授)2019.01.24血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2019年1月分(Vol. 2)は、坂田麻実子氏が担当します。
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再発難治DLBCL、小児・若年成人B-ALLに対するCAR-T療法による持続的効果が報告される ASH2018 注目テーマ CAR-T療法再発難治DLBCL、小児・若年成人B-ALLに対するCAR-T療法による持続的効果が報告される2019.01.17キメラ抗原受容体発現T細胞(CAR-T)療法は、米国食品医薬品局(FDA)が、2017年9月にCD19標的のtisagenlecleucelを、同年10月に、同じくCD19標的のaxicabtagene ciloleucelを承認し、欧州では、2018年8月に両剤とも承認されている。わが国では2018年4月にtisagenlecleucelが承認申請されており、CAR-T療法が日本に導入される日も近づいている。適応は急性リンパ芽球性白血病(ALL)やびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)などのB細胞性の造血器腫瘍。治療費の高さも注目されるなか、現在はその治療効果がどれだけ持続するかが関心を集めている。ASH2018では、CAR-T療法の持続的効果を証明する研究結果が報告された。
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国際的評価を受けた6人の“期待の星” 血液学会の基礎研究の将来を担う JSH2018レポート(5) Symposium「Rising star in JSH国際的評価を受けた6人の“期待の星” 血液学会の基礎研究の将来を担う2019.01.17JSH2018のSymposium「Rising star in JSH」では、日本国内から世界へ研究成果を発信する若手研究者6人が講演した。選考委員会で選出された「JSHの基礎研究の将来を担う期待の星」(会長の松村到氏)であり、各領域でのわが国の研究レベルの高さをうかがわせた。座長を務めた筑波大学・千葉滋氏、東京大学・谷憲三朗氏も「Next rising star is ……」と演者を紹介する演出でシンポジウムを盛り上げた。
気鋭の群像Young Japanese Hematologist
移植ソースの拡大、GVHD予防法の進歩に応じてHLA適合度と移植成績の関連を多面的に解析(後編) 移植ソースの拡大、GVHD予防法の進歩に応じてHLA適合度と移植成績の関連を多面的に解析(後編)諫田淳也(京都大学大学院 医学研究科 血液・腫瘍内科学)2019.01.172011年9月に帰国した後は自治医大附属さいたま医療センターの血液科の研究員(のち講師)として、神田先生の指導のもと、HLA不適合と移植成績の関連を調べる研究に本格的に取り組みました。まず、日本のデータを用いて、HLA1抗原不適合血縁者間移植の移植成績を後方視的に解析しました。