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血液学の最新論文(2018年11月リリース分)すべて見る

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学会レポートCongress Report
6人の専門医がASHの最新トピックスを紹介 ASH2018スペシャルレポート6人の専門医がASHの最新トピックスを紹介第60回米国血液学会年次総会(ASH2018)2018.12.132018年12月1〜4日に米国・カリフォルニア州サンディエゴで開催された第60回米国血液学会年次総会(ASH2018)。昨年を大きく上回る約30,000人が参加し、各会場では最新の研究報告が発表され、多くの質疑応答と白熱した討論が繰り広げられました。日本からの参加者は965人で米国、ドイツ、イギリス、フランス、カナダにつづく多さでした。ここでは、ASH2018に参加した「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、現地から最新のトピックスを報告します。
最新の血液疾患解説Comments on Hematology
造血幹細胞移植をめぐる最近の話題 移植後の患者の生活をいかに改善させるか 特集造血幹細胞移植をめぐる最近の話題 移植後の患者の生活をいかに改善させるか責任編集:前田嘉信(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 血液・腫瘍・呼吸器内科学 教授)2018.11.29わが国の造血幹細胞移植数は、自家と同種を合わせ年間約5,500件。造血幹細胞ソースで臍帯血が大きく増え、2010年頃よりHLA半合致移植(ハプロ移植)も著しく増加してきた。移植医療の進歩に伴い、移植後の生存率は年々向上している一方で、移植後の晩期合併症対策やQOLの維持など、新たな課題もうまれている。ここでは、移植後シクロホスファミドを用いたHLA半合致移植の可能性、慢性GVHDの最新の病態研究と治療法、移植患者の長期フォローアップの重要性と課題、小児科での骨髄非破壊的移植とHLA半合致移植の意義について、各分野の専門家に解説していただいた。
最新の血液疾患解説Comments on Hematology
移植後の長期フォローアップの重要性と課題 LTFUを効率的に運用するための“3つの肝” 特集造血幹細胞移植をめぐる最近の話題移植後の患者の生活をいかに改善させるか(3)わが国の造血幹細胞移植数は、自家と同種を合わせ年間約5,500件。造血幹細胞ソースで臍帯血が大きく増え、2010年頃よりHLA半合致移植(ハプロ移植)も著しく増加してきた。移植医療の進歩に伴い、移植後の生存率は年々向上している一方で、移植後の晩期合併症対策やQOLの維持など、新たな課題もうまれている。ここでは、移植後シクロホスファミドを用いたHLA半合致移植の可能性、慢性GVHDの最新の病態研究と治療法、移植患者の長期フォローアップの重要性と課題、小児科での骨髄非破壊的移植とHLA半合致移植の意義について、各分野の専門家に解説していただいた。(責任編集 前田嘉信)移植後の長期フォローアップの重要性と課題 LTFUを効率的に運用するための“3つの肝”黒澤彩子(国立がん研究センター中央病院 造血幹細胞移植科)2018.12.13近年、造血幹細胞移植後の急性期の予後が改善してきたことを背景に、移植後晩期のケアやQOLの支持が課題となっている。移植後5年無病生存患者の死亡リスクは、一般人口と比較して高く、慢性GVHDのほか、臓器障害や内分泌疾患の罹患率も高い。定期的に移植後の状態を評価し、早期に原病の変化や合併症を把握するため、造血幹細胞移植後長期フォローアップ専門外来(LTFU)を設置する施設が増加しているが、まだ手探り状態の運用といえる。LTFUの役割は、移植後晩期合併症の管理のみならず、身体面、心理面、社会面などの多角的な支持である。本稿では、わが国の移植後長期フォローアップの現状を踏まえ、LTFUの効率的な運用に向けた提言をしたい。
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慢性GVHDの病態生理と新規治療法 特集造血幹細胞移植をめぐる最近の話題移植後の患者の生活をいかに改善させるか(2)わが国の造血幹細胞移植数は、自家と同種を合わせ年間約5,500件。造血幹細胞ソースで臍帯血が大きく増え、2010年頃よりHLA半合致移植(ハプロ移植)も著しく増加してきた。移植医療の進歩に伴い、移植後の生存率は年々向上している一方で、移植後の晩期合併症対策やQOLの維持など、新たな課題もうまれている。ここでは、移植後シクロホスファミドを用いたHLA半合致移植の可能性、慢性GVHDの最新の病態研究と治療法、移植患者の長期フォローアップの重要性と課題、小児科での骨髄非破壊的移植とHLA半合致移植の意義について、各分野の専門家に解説していただいた。(責任編集 前田嘉信)慢性GVHDの病態生理と新規治療法松岡賢市(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 血液・腫瘍・呼吸器内科学)2018.12.06慢性GVHDは、移植後長期生存患者のQOLを阻害し、非再発死亡のリスクを高める最も重要な合併症である。比較的均一な急性GVHDと異なり、自己免疫疾患に類似する多彩な臨床症状を呈する慢性GVHDについては、日常診療で症状への対応に難渋することも少なくない。2017年にNIHワーキンググループから病態生理についてのコンセンサスレポートが示された。現在、病態に基づく治療法の臨床開発が急ピッチで進んでおり、近い将来に治療選択肢の拡充が期待されている。ここでは、慢性GVHDに関する最新の病態研究を整理し、これを標的とする治療法の開発の現状について概説する。
学会レポートCongress Report
血液学のさらなる発展を確認できた80回学術集会 国際化の流れが定着、若手の成長に期待 JSH2018レポート(4) JSH2018振り返り血液学のさらなる発展を確認できた80回学術集会 国際化の流れが定着、若手の成長に期待2018.12.0680回の記念集会となった日本血液学会学術集会(2018年10月12日〜14日)は、過去最多の6,930人が参加し、会場の大阪国際会議場は、最終日まで熱気に包まれた。会長を務めた近畿大学医学部血液・膠原病内科主任教授の松村到氏に、3日間の学術集会を振り返ってもらった。
最新の血液疾患解説Comments on Hematology
移植後シクロホスファミドを用いたHLA半合致移植は第一選択になり得るか 特集造血幹細胞移植をめぐる最近の話題移植後の患者の生活をいかに改善させるか(1)わが国の造血幹細胞移植数は、自家と同種を合わせ年間約5,500件。造血幹細胞ソースで臍帯血が大きく増え、2010年頃よりHLA半合致移植(ハプロ移植)も著しく増加してきた。移植医療の進歩に伴い、移植後の生存率は年々向上している一方で、移植後の晩期合併症対策やQOLの維持など、新たな課題もうまれている。ここでは、移植後シクロホスファミドを用いたHLA半合致移植の可能性、慢性GVHDの最新の病態研究と治療法、移植患者の長期フォローアップの重要性と課題、小児科での骨髄非破壊的移植とHLA半合致移植の意義について、各分野の専門家に解説していただいた。(責任編集 前田嘉信)移植後シクロホスファミドを用いたHLA半合致移植は第一選択になり得るか杉田純一(北海道大学大学院 医学研究院 内科系部門 内科学分野 血液内科学教室)2018.11.29移植後シクロホスファミド(PTCY)を用いたHLA半合致移植は、移植片対宿主病の抑制効果に優れ、安価で簡便な方法であることから、世界中で急速に普及している。わが国では、Japan Study Group for Cell Therapy and Transplantation(JSCT)研究会が全国多施設共同第Ⅱ相試験を実施し、末梢血幹細胞の使用、前処置の強化などの工夫を行なってきた。本稿ではPTCYを用いたHLA半合致移植の現状およびその位置づけについて解説を行ない、PTCYを用いたHLA半合致移植が第一選択となることがありうるのかについて考察を行なう。
この論文に注目!Focus on
2018年11月の注目論文(Vol. 2) 2018年11月の注目論文(Vol. 2)宮﨑泰司(長崎大学 原爆後障害医療研究所 所長)2018.11.29血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2018年11月分(Vol. 2)は、宮﨑泰司氏が担当します。
この人に聞くThe Experts
NK細胞と出合い、腫瘍研究の道へ 「血液学はいつまで経っても面白い」(後編) NK細胞と出合い、腫瘍研究の道へ 「血液学はいつまで経っても面白い」(後編)押味和夫(つるい養生邑病院 内科)2018.11.221992年8月に東京女子医大血液内科の教授に就任し、その約2年後の1994年4月に14年間勤めた女子医大を辞して、順天堂大学血液内科の初代教授に赴任しました。
学会レポートCongress Report
アジアにおけるB細胞リンパ腫について 7つの国・地域が臨床試験の結果などを報告 JSH2018レポート(3) Asian Joint Panel Discussion「B-cell malignancy including multiple myelomaアジアにおけるB細胞リンパ腫について 7つの国・地域が臨床試験の結果などを報告2018.11.15JSH2018のAsian Joint Panel Discussionでは、多発性骨髄腫を含むB細胞性腫瘍について、インド、台湾、韓国、中国、シンガポール、タイ、日本の7つのソサエティの代表が、それぞれの国と地域における診療の実態や最近の研究動向を紹介した。
この人に聞くThe Experts
NK細胞と出合い、腫瘍研究の道へ 「血液学はいつまで経っても面白い」(前編) NK細胞と出合い、腫瘍研究の道へ 「血液学はいつまで経っても面白い」(前編)押味和夫(つるい養生邑病院 内科)2018.11.15「この人に聞く」のシリーズ第5回は、順天堂大学血液内科の初代教授を務めた押味和夫氏を紹介する。「いい臨床医になること」を目指して、大学卒業後まもなく米国に渡り、臨床経験を積む中で基礎的研究に興味を持った押味氏が、帰国後に出合ったのがNK細胞だった。その後、NK細胞由来の悪性リンパ腫や白血病の研究がライフワークとなった。北海道・釧路郊外で釣り三昧の生活を送りながら、今なお血液学を学び、診療を続ける押味氏に話をうかがった。
学会レポートCongress Report
AMLはリスクを層別化した精密医療の次代に TKIによる深い寛解でCMLは治療中止も可能に 第16回日本臨床腫瘍学会学術集会 レポート③-2 シンポジウム15「造血器腫瘍に対する治療概念の進化」(後編)AMLはリスクを層別化した精密医療の次代に TKIによる深い寛解でCMLは治療中止も可能に2018.11.08シンポジウム15「造血器腫瘍に対する治療概念の進化」では、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病の5つの造血器腫瘍における治療の進歩について、各分野のエキスパートが、今後登場する新規薬剤も含め、造血器腫瘍の治療がどう変わっていくかを展望した。後編では、急性骨髄性白血病において、一人ひとりの遺伝子解析に基づいた個別化医療の時代が近付いていること、慢性骨髄性白血病では、無治療寛解の維持が治療目標になり得る時代になったことなどについて紹介する。
この論文に注目!Focus on
2018年11月の注目論文(Vol. 1) 2018年11月の注目論文(Vol. 1)前田嘉信(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 血液・腫瘍・呼吸器内科学 教授)2018.11.08血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2018年11月分(Vol. 1)は、前田嘉信氏が担当します。
学会レポートCongress Report
活性型変異のあるチロシンキナーゼの機能を解析 AMLの新規治療、CMLの治癒に向け研究開発を続ける JSH2018レポート(2) 会長講演「造血器腫瘍における治療標的としてのチロシンキナーゼ活性型変異のあるチロシンキナーゼの機能を解析 AMLの新規治療、CMLの治癒に向け研究開発を続ける2018.11.01JSH2018の会長講演では、松村到氏が「造血器腫瘍における治療標的としてのチロシンキナーゼ」と題して、造血器腫瘍の多くで共通して見られるチロシンキナーゼの異常活性化について、急性骨髄性白血病(AML)と慢性骨髄性白血病(CML)に焦点を当て、特にチロシンキナーゼのコントロールについて、基礎、臨床両面でのこれまでの研究成果を総括した。
学会レポートCongress Report
分子標的薬が治療を変えたリンパ腫、骨髄腫 MDSでは免疫チェックポイント阻害薬にも期待 第16回日本臨床腫瘍学会学術集会 レポート③-1 シンポジウム15「造血器腫瘍に対する治療概念の進化」(前編)分子標的薬が治療を変えたリンパ腫、骨髄腫 MDSでは免疫チェックポイント阻害薬にも期待2018.11.01シンポジウム15「造血器腫瘍に対する治療概念の進化」では、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病の5つの造血器腫瘍における治療の進歩について、各分野のエキスパートが、今後登場する新規薬剤も含め、造血器腫瘍の治療がどう変わっていくかを展望した。前編では、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫の治療戦略が、分子標的薬を中心とした治療開発が進んだことにより大きく変わりつつこと、また、骨髄異形成症候群の治療の評価には、細胞遺伝学的な治療効果が必要になったことなどについて紹介する。
気鋭の群像Young Japanese Hematologist
遺伝子解析、機能解析、臨床研究の3本柱で悪性腫瘍における遺伝子異常の全体像の解明へ(後編) 遺伝子解析、機能解析、臨床研究の3本柱で悪性腫瘍における遺伝子異常の全体像の解明へ(後編)片岡圭亮(国立がん研究センター研究所 分子腫瘍学分野)2018.11.01私が血液内科の分野に進み、さらに基礎研究に携わるようになったのには、様々な偶然と出会いがありました。父親が医師で、大学進学を考える高校生のときには、姉も医師の道を進み始め、親戚にも多くの医師がおり、私自身が医師の道を選ぶことに迷いはありませんでした。東京大学医学部に進学し、将来どんな医師になるかを考えたとき、臨床も研究もしたいと思うようになりました。それが実現できるのは内科、その中でも循環器内科と血液内科だと考えました。