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学会レポートCongress Report
網羅的遺伝子解析により多様なニッチ細胞の存在が明らかに Dynamic Change of the Hematopoietic Stem Cell Niche ASH2019スペシャルインタビュー Scientific Program網羅的遺伝子解析により多様なニッチ細胞の存在が明らかに Dynamic Change of the Hematopoietic Stem Cell Niche須田年生(国立大学法人熊本大学 国際先端医学研究機構 卓越教授、シンガポール国立大学がん研究所 教授)2020.01.16ASH2019の「Scientific Program - Dynamic Change of the Hematopoietic Stem Cell Niche」で座長をお務めになった須田年生氏に、今回のセッションを踏まえて、造血幹細胞研究の課題と幹細胞ニッチに関する最近の研究成果についてお話しいただきました。
最新の血液疾患解説Comments on Hematology
成人T細胞白血病/リンパ腫の治療戦略 同種移植、新規薬剤、免疫療法の課題と展望 特集T/NK細胞リンパ腫の病態と治療開発の最前線新たな治療標的の発見と新規薬剤への期待(4)近年、T/NK細胞リンパ腫は、ゲノム、遺伝子発現、蛋白発現を含むオミクス解析技術の進歩等と共に、疾患ごとの病態解明は大きく前進した。また、最近では再発難治例を中心に相次いで新薬が承認され、治療選択肢が多様となった。ここでは、T/NK細胞リンパ腫の中で頻度の高い疾患(ここでは末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)と総称する)と成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)に焦点を絞り、化学療法から移植、さらには新薬開発まで幅広く解説いただいた。実臨床では、自分自身を含めて、目の前の患者さんに、さてどう治療するのが最もよいのか、と迷う場面も多いように思う。T/NK細胞リンパ腫の領域では、たとえ専門家であっても絶対的な正解を示すのが難しい状況の中で、本特集が現場で奮闘しておられる先生方のご判断の一助になり、またエールをお送りすることができれば、何よりである。(責任編集 坂田(柳元)麻実子)成人T細胞白血病/リンパ腫の治療戦略 同種移植、新規薬剤、免疫療法の課題と展望中野伸亮(今村総合病院 血液内科)2020.01.16成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)は、様々な多剤併用化学療法や同種造血幹細胞移植が行なわれてきたが、その予後は他の造血器腫瘍と比較して、依然として不良である。近年、モガムリズマブやレナリドミドなどの新規薬剤が臨床に用いられるようになり、これらの薬剤を同種移植前後にどのように使用するかについての検討が進んでいる。また、分子病態の解明も進みつつあり、それに基づいた分子標的療法や免疫療法の開発も進められている。ここではATLの治療戦略の現状を踏まえ、今後を展望する。
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微小環境中の免疫細胞でPTCL-NOSを層別化 免疫チェックポイント阻害薬への期待 特集T/NK細胞リンパ腫の病態と治療開発の最前線新たな治療標的の発見と新規薬剤への期待(3)近年、T/NK細胞リンパ腫は、ゲノム、遺伝子発現、蛋白発現を含むオミクス解析技術の進歩等と共に、疾患ごとの病態解明は大きく前進した。また、最近では再発難治例を中心に相次いで新薬が承認され、治療選択肢が多様となった。ここでは、T/NK細胞リンパ腫の中で頻度の高い疾患(ここでは末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)と総称する)と成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)に焦点を絞り、化学療法から移植、さらには新薬開発まで幅広く解説いただいた。実臨床では、自分自身を含めて、目の前の患者さんに、さてどう治療するのが最もよいのか、と迷う場面も多いように思う。T/NK細胞リンパ腫の領域では、たとえ専門家であっても絶対的な正解を示すのが難しい状況の中で、本特集が現場で奮闘しておられる先生方のご判断の一助になり、またエールをお送りすることができれば、何よりである。(責任編集 坂田(柳元)麻実子)微小環境中の免疫細胞でPTCL-NOSを層別化 免疫チェックポイント阻害薬への期待杉尾健志(九州大学大学院 病態修復内科学)2020.01.09末梢性T細胞リンパ腫・非特定型(PTCL-NOS)は、T/NK細胞リンパ腫の中で最も頻度が高く、予後不良である。我々は、PTCL-NOSの生物学的特徴を、新しい遺伝子発現解析システムを用いて解析し、微小環境中のB細胞などの免疫細胞が予後を規定することを明らかにした。予後不良な症例の約半数でPD-L1が高発現していることも見出し、新たな治療標的となる可能性がある。
この人に聞くThe Experts
白血病の薬物治療の“本流”を貫き50年 JALSGを設立、研究レベル向上に貢献(後編) 白血病の薬物治療の“本流”を貫き50年 JALSGを設立、研究レベル向上に貢献(後編)大野竜三(愛知県がんセンター 名誉総長)2020.01.09戦勝国である、米国、英国、フランスのみならず、敗戦国の西ドイツ、さらにはイタリアまでもが、化学療法や骨髄移植療法について、全国規模のグループ研究による百~数百例の臨床試験の成果を次々と発表し、その質の高さと成績には目を見張るものがありました。数十例の臨床試験結果を発表するため、初めて白血病国際シンポジウムに参加した私は、日本の研究がいかに立ち遅れているかという現状を見せつけられ、愕然としました。
Hematopaseoからのお知らせInformation
自家移植後にMRD陰性が確認できた症例:維持療法は必要? ディベート Clinical Debate多発性骨髄腫の治療をめぐるPros&Cons自家移植後にMRD陰性が確認できた症例:維持療法は必要?1月14日(火)19時ライブ配信決定。
(ライブ配信は、終了いたしました。近日中に、動画公開)
2019.12.252019年10月11日~13日に開催されました第81回日本血液学会学術集会のプログラムのうち、台風の影響を受けて中止となったClinical Debate 4のセッションを日本血液学会学術集会 小松則夫会長のご要望を受け、Hematopaseoの企画として開催させていただくことになりました。ディベートは2020年1月14日(火)19時にこのページからライブ配信させていただきますので、ぜひご視聴ください。配信中に、ご視聴の先生方の投票によって勝敗を決定いたします。
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T/NK細胞リンパ腫に対する自家・同種移植の意義はあるのか 特集T/NK細胞リンパ腫の病態と治療開発の最前線新たな治療標的の発見と新規薬剤への期待(2)近年、T/NK細胞リンパ腫は、ゲノム、遺伝子発現、蛋白発現を含むオミクス解析技術の進歩等と共に、疾患ごとの病態解明は大きく前進した。また、最近では再発難治例を中心に相次いで新薬が承認され、治療選択肢が多様となった。ここでは、T/NK細胞リンパ腫の中で頻度の高い疾患(ここでは末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)と総称する)と成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)に焦点を絞り、化学療法から移植、さらには新薬開発まで幅広く解説いただいた。実臨床では、自分自身を含めて、目の前の患者さんに、さてどう治療するのが最もよいのか、と迷う場面も多いように思う。T/NK細胞リンパ腫の領域では、たとえ専門家であっても絶対的な正解を示すのが難しい状況の中で、本特集が現場で奮闘しておられる先生方のご判断の一助になり、またエールをお送りすることができれば、何よりである。(責任編集 坂田(柳元)麻実子)T/NK細胞リンパ腫に対する自家・同種移植の意義はあるのか鈴木律朗(島根大学 医学部附属病院 腫瘍・血液内科)2019.12.25末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)の治療については、初発例には標準治療がなく、再発・難治例では、治療効果に関するデータも少ないのが現状である。近年、本邦でも新薬が相次いで保険承認され、治療選択が変化しつつある中、自家移植、同種移植の意義が改めて問われている。国内外のデータをもとに、PTCLに対する移植成績の評価と今後の移植のあり方について解説する。
この人に聞くThe Experts
白血病の薬物治療の“本流”を貫き50年 JALSGを設立、研究レベル向上に貢献(前編) 白血病の薬物治療の“本流”を貫き50年 JALSGを設立、研究レベル向上に貢献(前編)大野竜三(愛知県がんセンター 名誉総長)2019.12.25「この人に聞く」のシリーズ第11回では、愛知県がんセンター名誉総長の大野竜三氏にお話をうかがいました。医師になって3年目に米国に臨床医として留学し、帰国後も白血病の研究と治療に取り組み続け、JALSG設立の中核メンバーとしてわが国の白血病の治療研究を国際的に通用するレベルに引き上げるなど、白血病診療に多大な貢献をしてきました。日本の医学研究が下火になりつつある現状を憂え「世界と伍していくには、研究方法を思い切って変えるなどの変革が必要」と訴えます。
学会レポートCongress Report
6人の専門医がASHの最新トピックスを紹介 ASH2019スペシャルレポート6人の専門医がASHの最新トピックスを紹介第61回米国血液学会年次総会(ASH2019)2019.12.192019年12月7~10日に米国・フロリダ州オーランドで、第61回米国血液学会年次総会(ASH2019)が開催されました。参加者は昨年とほぼ同じ約30,000人で、そのうち米国からの参加者が約18,500人を占めました。わが国からの参加は857人で昨年より100人以上少なく、国別の参加者数では中国(872人)に次いで6番目でした。オーラル演題930題、ポスター演題3853題と例年通りの規模となった総会の各会場では、最新の研究報告とそれを巡る質疑応答で熱気があふれていました。ここでは、ASH2019に参加した「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、現地から最新のトピックスを報告します。
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再発・難治性PTCLの治療選択肢が増加 治療薬の使い分けと治療の層別化が次の課題に 特集T/NK細胞リンパ腫の病態と治療開発の最前線新たな治療標的の発見と新規薬剤への期待(1)近年、T/NK細胞リンパ腫は、ゲノム、遺伝子発現、蛋白発現を含むオミクス解析技術の進歩等と共に、疾患ごとの病態解明は大きく前進した。また、最近では再発難治例を中心に相次いで新薬が承認され、治療選択肢が多様となった。ここでは、T/NK細胞リンパ腫の中で頻度の高い疾患(ここでは末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)と総称する)と成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)に焦点を絞り、化学療法から移植、さらには新薬開発まで幅広く解説いただいた。実臨床では、自分自身を含めて、目の前の患者さんに、さてどう治療するのが最もよいのか、と迷う場面も多いように思う。T/NK細胞リンパ腫の領域では、たとえ専門家であっても絶対的な正解を示すのが難しい状況の中で、本特集が現場で奮闘しておられる先生方のご判断の一助になり、またエールをお送りすることができれば、何よりである。(責任編集 坂田(柳元)麻実子)再発・難治性PTCLの治療選択肢が増加 治療薬の使い分けと治療の層別化が次の課題に丸山大(国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科)2019.12.19T/NK細胞リンパ腫は多くの病型に分かれ、それぞれの頻度が低いことから各病型に特化したエビデンスが少なく、治療開発が進まなかった。近年、病態の解明が少しずつ進み、新規治療薬の臨床応用が開始されている。ここではT/NK細胞リンパ腫では比較的頻度の高い末梢性T細胞リンパ腫・非特定型(PTCL-NOS)を中心に、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(AITL)、未分化大細胞リンパ腫(ALCL)・ALK陽性とALK陰性に対する治療の現状と今後の治療選択の可能性について解説する。
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T/NK細胞リンパ腫の病態と治療開発の最前線 新たな治療標的の発見と新規薬剤への期待 特集T/NK細胞リンパ腫の病態と治療開発の最前線 新たな治療標的の発見と新規薬剤への期待責任編集:坂田(柳元)麻実子(筑波大学 医学医療系 血液内科 准教授)2019.12.19近年、T/NK細胞リンパ腫は、ゲノム、遺伝子発現、蛋白発現を含むオミクス解析技術の進歩等と共に、疾患ごとの病態解明は大きく前進した。また、最近では再発難治例を中心に相次いで新薬が承認され、治療選択肢が多様となった。ここでは、T/NK細胞リンパ腫の中で頻度の高い疾患(ここでは末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)と総称する)と成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)に焦点を絞り、化学療法から移植、さらには新薬開発まで幅広く解説いただいた。実臨床では、自分自身を含めて、目の前の患者さんに、さてどう治療するのが最もよいのか、と迷う場面も多いように思う。T/NK細胞リンパ腫の領域では、たとえ専門家であっても絶対的な正解を示すのが難しいという状況のなかで、本特集が現場で奮闘しておられる先生方のご判断の一助になり、またエールをお送りすることができれば、何よりである。
この論文に注目!Focus on
2019年12月の注目論文(Vol. 2) 2019年12月の注目論文(Vol. 2)伊豆津宏二(国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 科長)2019.12.19血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2019年12月分(Vol. 2)は、伊豆津宏二氏が担当します。
学会レポートCongress Report
開幕と閉会が“つながり”、安堵 「明るい未来を描き、今を一生懸命に」を伝える JSH2019レポート(6)第81回日本血液学会学術集会振り返り開幕と閉会が“つながり”、安堵 「明るい未来を描き、今を一生懸命に」を伝える2019.12.12第81回日本血液学会学術集会が、2019年10月11〜13日、東京・千代田区の東京国際フォーラムで開催された。テーマは「The Future is Now」。台風の影響により、2日目のプログラムが全て中止になったが、6,500人以上が参加、初日と最終日のシンポジウムやディベート、一般口演などに熱心に耳を傾け、議論を盛り上げた。会長を務めた順天堂大学医学部内科学血液学講座主任教授の小松則夫氏に、学術集会について振り返っていただいた。
気鋭の群像Young Japanese Hematologist
目指すは最善の治療法の追求 医学、生物学、統計学を駆使し挑む(後編) 目指すは最善の治療法の追求 医学、生物学、統計学を駆使し挑む(後編)佐々木宏治(MDアンダーソンがんセンター 白血病科 アシスタントプロフェッサー)2019.12.052010年6月に渡米し、7月からマウントサイナイ・ベスイスラエル病院での内科研修が始まりました。帰国子女ではありませんので、それまで過ごしてきた日本での生活、そして日本の病院と異なることばかりで、戸惑う毎日を過ごしました。英語の読み書きはできても、聞く話すことには大変気を遣いました。
この論文に注目!Focus on
2019年12月の注目論文(Vol. 1) 2019年12月の注目論文(Vol. 1)木崎昌弘(埼玉医科大学総合医療センター 血液内科 教授)2019.12.05血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2019年12月分(Vol. 1)は、木崎昌弘氏が担当します。
気鋭の群像Young Japanese Hematologist
目指すは最善の治療法の追求 医学、生物学、統計学を駆使し挑む(前編) 目指すは最善の治療法の追求 医学、生物学、統計学を駆使し挑む(前編)佐々木宏治(MDアンダーソンがんセンター 白血病科 アシスタントプロフェッサー)2019.11.28米国・MDアンダーソンがんセンターの佐々木宏治氏は、白血病を中心に基礎研究、臨床研究を重ね、2019年9月に同センターの慢性骨髄性白血病(CML)部門のリーダーとなった。医学・生物学だけでなく、得意の数学や統計学の知識をベースに、機械学習モデルを用いて様々な臨床背景を持つ患者と多様な生物学的背景を持つ疾患の組み合わせから、最善の治療法を提案する次世代個別化医療という夢の実現に向かって突き進んでいる。