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最新の血液疾患解説Comments on Hematology
PV、ETの新しい治療ゴールを目指して インターフェロンによる長期治療の可能性 特集慢性骨髄性白血病(CML)/骨髄増殖性腫瘍(MPN)診療の進歩と最近の話題(5)慢性骨髄性白血病(CML)を含む骨髄増殖性腫瘍(MPN)の治療は、過去10年の間に大きく進歩した。CML治療のキードラッグであるチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)は、現在、5剤が承認され、より深い分子遺伝学的奏効が得られるようになるとともに、治療目標が長期間の無治療寛解(TFR)に変わりつつあり、TKI中止も望めるようになってきた。一方、MPNの分子病態は急速に解明が進み、約9割のMPNでJAK2、MPL、CALRのいずれかの遺伝子変異が関わっていることが明らかになった。病態解明の進展に伴い、真性多血症(PV)や本態性血小板血症(ET)については、治癒を目指したペグ化インターフェロンによる新たな治療体系が構築されつつある。本特集では、CML/MPNに関する、治療目標の設定、治療薬の選択、副作用管理などについての最新の情報が盛り込まれており、第一線で活躍される先生方による解説が、実臨床で有用な指針となることを期待している。(責任編集 木崎昌弘)PV、ETの新しい治療ゴールを目指して インターフェロンによる長期治療の可能性桐戸敬太(山梨大学医学部 血液・腫瘍内科)2020.07.09真性多血症(PV)、本態性血小板血症(ET)の治療のゴールは、現在、血栓・出血イベントの抑制、全身症状の改善とされている。しかし、PV、ETの生命予後は健常者と比べ劣っており、治癒をゴールとした新しい治療戦略が求められている。ここではPVとETの治療の現状を踏まえ、ペグ化インターフェロンによる治療の可能性について解説する。
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骨髄増殖性腫瘍の分子病態研究の進歩 ドライバー変異とエピゲノム異常の関わり 特集慢性骨髄性白血病(CML)/骨髄増殖性腫瘍(MPN)診療の進歩と最近の話題(4)慢性骨髄性白血病(CML)を含む骨髄増殖性腫瘍(MPN)の治療は、過去10年の間に大きく進歩した。CML治療のキードラッグであるチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)は、現在、5剤が承認され、より深い分子遺伝学的奏効が得られるようになるとともに、治療目標が長期間の無治療寛解(TFR)に変わりつつあり、TKI中止も望めるようになってきた。一方、MPNの分子病態は急速に解明が進み、約9割のMPNでJAK2、MPL、CALRのいずれかの遺伝子変異が関わっていることが明らかになった。病態解明の進展に伴い、真性多血症(PV)や本態性血小板血症(ET)については、治癒を目指したペグ化インターフェロンによる新たな治療体系が構築されつつある。本特集では、CML/MPNに関する、治療目標の設定、治療薬の選択、副作用管理などについての最新の情報が盛り込まれており、第一線で活躍される先生方による解説が、実臨床で有用な指針となることを期待している。(責任編集 木崎昌弘)骨髄増殖性腫瘍の分子病態研究の進歩 ドライバー変異とエピゲノム異常の関わり下田和哉(宮崎大学医学部 内科学講座 消化器血液学分野)2020.07.02骨髄増殖性腫瘍(MPN)の分子病態の解明はJAK2変異を中心に急速に発展し、その後、MPL変異、CALR変異が見出され、約9割のMPNでいずれかの遺伝子変異が関わっていることが明らかになった。一方、最近の研究で様々なエピゲノム異常が、病態の発症や進行に関わっていることも明らかになりつつある。ここではMPNの分子病態の最新の研究結果について解説する。
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2020年7月の注目論文(Vol. 1) 2020年7月の注目論文(Vol. 1)前田嘉信(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 血液・腫瘍・呼吸器内科学 教授)2020.07.02血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2020年7月分(Vol. 1)は、前田嘉信氏が担当します。
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無治療寛解維持(TFR)を目指したCMLに対するTKI治療と中止の可能性 特集慢性骨髄性白血病(CML)/骨髄増殖性腫瘍(MPN)診療の進歩と最近の話題(3)慢性骨髄性白血病(CML)を含む骨髄増殖性腫瘍(MPN)の治療は、過去10年の間に大きく進歩した。CML治療のキードラッグであるチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)は、現在、5剤が承認され、より深い分子遺伝学的奏効が得られるようになるとともに、治療目標が長期間の無治療寛解(TFR)に変わりつつあり、TKI中止も望めるようになってきた。一方、MPNの分子病態は急速に解明が進み、約9割のMPNでJAK2、MPL、CALRのいずれかの遺伝子変異が関わっていることが明らかになった。病態解明の進展に伴い、真性多血症(PV)や本態性血小板血症(ET)については、治癒を目指したペグ化インターフェロンによる新たな治療体系が構築されつつある。本特集では、CML/MPNに関する、治療目標の設定、治療薬の選択、副作用管理などについての最新の情報が盛り込まれており、第一線で活躍される先生方による解説が、実臨床で有用な指針となることを期待している。(責任編集 木崎昌弘)無治療寛解維持(TFR)を目指したCMLに対するTKI治療と中止の可能性高橋直人(秋田大学大学院 医学系研究科 血液・腎臓・膠原病内科学講座)2020.06.25チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)のイマチニブの登場により、慢性骨髄性白血病(CML)の治療は劇的に進化した。近年は、第二世代、第三世代のTKIが臨床で使えるようになり、さらに治療成績が向上し、無治療寛解維持(Treatment-free remission:TFR)がTKIによるCML治療の新たな目標となりつつある。TKIの服薬中止試験の結果なども踏まえ、TKI中止の可能性などについて解説する。
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TKI長期投与の安全性と副作用の管理 患者を注意深く観察し、日常生活を支える 特集慢性骨髄性白血病(CML)/骨髄増殖性腫瘍(MPN)診療の進歩と最近の話題(2)慢性骨髄性白血病(CML)を含む骨髄増殖性腫瘍(MPN)の治療は、過去10年の間に大きく進歩した。CML治療のキードラッグであるチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)は、現在、5剤が承認され、より深い分子遺伝学的奏効が得られるようになるとともに、治療目標が長期間の無治療寛解(TFR)に変わりつつあり、TKI中止も望めるようになってきた。一方、MPNの分子病態は急速に解明が進み、約9割のMPNでJAK2、MPL、CALRのいずれかの遺伝子変異が関わっていることが明らかになった。病態解明の進展に伴い、真性多血症(PV)や本態性血小板血症(ET)については、治癒を目指したペグ化インターフェロンによる新たな治療体系が構築されつつある。本特集では、CML/MPNに関する、治療目標の設定、治療薬の選択、副作用管理などについての最新の情報が盛り込まれており、第一線で活躍される先生方による解説が、実臨床で有用な指針となることを期待している。(責任編集 木崎昌弘)TKI長期投与の安全性と副作用の管理 患者を注意深く観察し、日常生活を支える髙久智生(順天堂大学大学院 医学研究科 血液内科学)2020.06.18慢性骨髄性白血病(CML)の予後は、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の登場により大きく改善したが、長期投与に伴う様々な副作用が問題になっている。現時点でTKIを中止できるのは一部の患者にすぎないだけに、特に副作用に関して患者を注意深く観察し、必要に応じて薬剤の減量や切り替えなどを行なうことで、長期にわたって患者の日常生活に支障が生じないような治療継続が求められている。
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2020年6月の注目論文(Vol. 2) 2020年6月の注目論文(Vol. 2)張替秀郎(東北大学大学院 医学系研究科 血液・免疫病学分野 教授)2020.06.18血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2020年6月の注目論文(Vol. 2)は、張替秀郎氏が担当します。
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慢性期CMLの第一選択薬をどう決めるか リスク分類、中止希望などに応じた薬剤選択 特集慢性骨髄性白血病(CML)/骨髄増殖性腫瘍(MPN)診療の進歩と最近の話題(1)慢性骨髄性白血病(CML)を含む骨髄増殖性腫瘍(MPN)の治療は、過去10年の間に大きく進歩した。CML治療のキードラッグであるチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)は、現在、5剤が承認され、より深い分子遺伝学的奏効が得られるようになるとともに、治療目標が長期間の無治療寛解(TFR)に変わりつつあり、TKI中止も望めるようになってきた。一方、MPNの分子病態は急速に解明が進み、約9割のMPNでJAK2、MPL、CALRのいずれかの遺伝子変異が関わっていることが明らかになった。病態解明の進展に伴い、真性多血症(PV)や本態性血小板血症(ET)については、治癒を目指したペグ化インターフェロンによる新たな治療体系が構築されつつある。本特集では、CML/MPNに関する、治療目標の設定、治療薬の選択、副作用管理などについての最新の情報が盛り込まれており、第一線で活躍される先生方による解説が、実臨床で有用な指針となることを期待している。(責任編集 木崎昌弘)慢性期CMLの第一選択薬をどう決めるか リスク分類、中止希望などに応じた薬剤選択松村到(近畿大学医学部 血液・膠原病内科)2020.06.11慢性期の慢性骨髄性白血病(CML)患者の長期予後は、2001年に第一世代のチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)であるイマチニブが導入され著しく改善し、その後、第二世代、第三世代のTKIも開発された。現在、わが国のガイドラインでは初発の慢性期CMLに対してイマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブの3剤が推奨されている。薬剤選択に当たっては、各TKIの効果や副作用を踏まえた上で、CMLの病態や患者の年齢、ライフスタイル、将来のTKI中止希望なども考慮することが必要である。
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慢性骨髄性白血病(CML)/骨髄増殖性腫瘍(MPN) 診療の進歩と最近の話題 特集慢性骨髄性白血病(CML)/骨髄増殖性腫瘍(MPN) 診療の進歩と最近の話題責任編集:木崎昌弘(埼玉医科大学総合医療センター 血液内科 教授)2020.06.11慢性骨髄性白血病(CML)を含む骨髄増殖性腫瘍(MPN)の治療は、過去10年の間に大きく進歩した。CML治療のキードラッグであるチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)は、現在、5剤が承認され、より深い分子遺伝学的奏効が得られるようになるとともに、治療目標が長期間の無治療寛解(TFR)に変わりつつあり、TKI中止も望めるようになってきた。一方、MPNの分子病態は急速に解明が進み、約9割のMPNでJAK2、MPL、CALRのいずれかの遺伝子変異が関わっていることが明らかになった。病態解明の進展に伴い、真性多血症(PV)や本態性血小板血症(ET)については、治癒を目指したペグ化インターフェロンによる新たな治療体系が構築されつつある。本特集では、CML/MPNに関する、治療目標の設定、治療薬の選択、副作用管理などについての最新の情報が盛り込まれており、第一線で活躍される先生方による解説が、実臨床で有用な指針となることを期待している。
気鋭の群像Young Japanese Hematologist
スプライシング異常による発がん機構の解明へ 研究拠点を米国から日本に移し、取り組む(後編) スプライシング異常による発がん機構の解明へ 研究拠点を米国から日本に移し、取り組む(後編)吉見昭秀(スローンケタリング記念がんセンター シニア研究員)2020.06.042006年6月に東大の血液内科医局に戻り、病棟勤務となり、2007年に大学院に入学しました。初期研修を含めて4年間の臨床経験を積み、大学院入学後もしばらく病棟勤務を続けたのち、12月から本格的に研究を開始しました。
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2020年6月の注目論文(Vol. 1) 2020年6月の注目論文(Vol. 1)柴山浩彦(大阪大学大学院 医学系研究科 血液・腫瘍内科学 准教授)2020.06.04血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2020年6月分(Vol. 1)は、柴山浩彦氏が担当します。
気鋭の群像Young Japanese Hematologist
スプライシング異常による発がん機構の解明へ 研究拠点を米国から日本に移し、取り組む(前編) スプライシング異常による発がん機構の解明へ 研究拠点を米国から日本に移し、取り組む(前編)吉見昭秀(スローンケタリング記念がんセンター シニア研究員)2020.05.28吉見昭秀氏は米国・スローンケタリング記念がんセンターでの約5年にわたる米国での研究成果を引っ提げ、2020年7月から国立がん研究センターに研究拠点を移す。米国での研究テーマは“スプライシング異常による造血器腫瘍の発症機序の解明”。スプライシングを司る因子の変異によってどんなことが起こるのか、そしてどう治療するのか。世界で研究が進む領域でトップを目指し、新たな環境での挑戦が始まる。
学会レポートCongress Report
既存薬の有効性や投与時期の検討始まる 専門家有志による分かりやすい情報発信も 日本感染症学会 COVID-19シンポジウム③既存薬の有効性や投与時期の検討始まる 専門家有志による分かりやすい情報発信も2020.05.21第94回日本感染症学会学術講演会特別シンポジウムでは、5人目の演者として新型コロナウイルス感染症対策専門家会議のメンバーで、東京大学医科学研究所公共政策研究分野教授の武藤香織氏が「専門家の説明責任と市民の行動変容」と題して講演した。専門家会議の問題点、ELSI(倫理的法的社会的課題)と解決に向けた取り組み、Twitterを利用した情報発信などについて解説した。
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2020年5月の注目論文 2020年5月の注目論文坂田(柳元)麻実子(筑波大学 医学医療系 血液内科 准教授)2020.05.21血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2020年5月分は、坂田(柳元)麻実子氏が担当します。
学会レポートCongress Report
無症状者や軽症者が8〜9割を占める 陽性無自覚の状態で感染拡大の可能性 日本感染症学会 COVID-19シンポジウム②無症状者や軽症者が8〜9割を占める 陽性無自覚の状態で感染拡大の可能性2020.05.14第94回日本感染症学会学術講演会の特別シンポジウムで3番目に登壇したのは、防衛医科大学校内科学講座教授の川名明彦氏。「臨床症例の共有」と題し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症例を提示、特徴的なCT所見や検査所見などについて解説した。また、COVID-19への効果が期待されている薬剤について、実症例での治療経験をもとに評価を論じた。
学会レポートCongress Report
新型コロナウイルス感染症情報をweb講演会で発信 クラスター解析、臨床試験の最新の知見が集結 日本感染症学会 COVID-19シンポジウム①新型コロナウイルス感染症情報をweb講演会で発信 クラスター解析、臨床試験の最新の知見が集結2020.04.30新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が全国に拡大する中、日本感染症学会は、2020年4月18日(土)、東京・港区のホテルニッコー東京台場で、特別シンポジウム「COVID-19シンポジウム―私たちの経験と英知を結集して―」を開催した。当初、同会場で4月16〜18日に、第94回日本感染症学会学術講演会の開催を予定していたが、8月19~21日に延期、その代わりに特別シンポジウムを開催しYouTubeでライブ配信した。クラスター解析、臨床例の提示、専門家の説明責任、臨床試験の進捗などのテーマで、6人の演者が講演した。Hematopaseoでは、3回にわたりその講演内容を紹介する。