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学会レポートCongress Report
AIがゲノム医療で果たす役割とは Watsonの活用と今後の可能性を示す 第60回日本リンパ網内系学会総会 レポート②
招請講演1「
血液疾患のAI医療
第60回日本リンパ網内系学会総会(会長:藤田医科大学・岡本昌隆氏)と第23回日本血液病理研究会(会長:愛知県がんセンター・加藤省一氏)が、2020年8月20〜21日にWEB開催された。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、初の完全WEB開催となった。会長の岡本昌隆氏は開会の挨拶で、WEB開催によって学会主導の基本プログラムを軸とした縮小開催になることをお詫びした上で、「独創一理」という総会の理念には「一人ひとりの創造力が、新しい時代を切り拓く力となり得る」という思いを込めたと説明した。
「Hematopaseo」では、総会のサブテーマである「ゲノム医療時代への展望」を巡る3つのセッションについて報告する。
AIがゲノム医療で果たす役割とは Watsonの活用と今後の可能性を示す2020.09.24第60回日本リンパ網内系学会総会の会長招請講演1では、東京大学医科学研究所分子療法分野の東條有伸氏が、「血液疾患のAI医療」と題し、人工知能“Watson”を利用した造血器腫瘍におけるゲノム解析や治療薬候補の選択などの具体例を提示した上で、AIがゲノム医療で果たす役割は、今後ますます大きくなると展望した。
この論文に注目!Focus on
2020年9月の注目論文(Vol. 2) 2020年9月の注目論文(Vol. 2)坂田(柳元)麻実子(筑波大学 医学医療系 血液内科 准教授)2020.09.24血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2020年9月分(Vol. 2)は、坂田(柳元)麻実子氏が担当します。
学会レポートCongress Report
プレシジョンメディシンの実現にむけて リンパ腫診療に対するゲノム医療の意義と可能性を検討 第60回日本リンパ網内系学会総会 レポート①
シンポジウム1「
ゲノム医療時代のリンパ腫治療-プレシジョンメディシンの実現にむけて-
第60回日本リンパ網内系学会総会(会長:藤田医科大学・岡本昌隆氏)と第23回日本血液病理研究会(会長:愛知県がんセンター・加藤省一氏)が、2020年8月20〜21日にWEB開催された。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、初の完全WEB開催となった。会長の岡本昌隆氏は開会の挨拶で、WEB開催によって学会主導の基本プログラムを軸とした縮小開催になることをお詫びした上で、「独創一理」という総会の理念には「一人ひとりの創造力が、新しい時代を切り拓く力となり得る」という思いを込めたと説明した。
「Hematopaseo」では、総会のサブテーマである「ゲノム医療時代への展望」を巡る3つのセッションについて報告する。
プレシジョンメディシンの実現にむけて リンパ腫診療に対するゲノム医療の意義と可能性を検討2020.09.17シンポジウム1では、悪性リンパ腫の診断や治療で、遺伝子変異解析やパネルシーケンスがどこまで応用されているのかについて、最新の研究報告が行なわれた。また、網羅的遺伝子解析での偶発的所見の取り扱いなどカウンセリングの重要性、薬剤の適応外使用など、臨床現場での対応についての課題も取り上げられた。
この人に聞くThe Experts
日本医大の血液内科をゼロから立ち上げ 33年でわが国有数の実績を誇る診療科に(後編) 日本医大の血液内科をゼロから立ち上げ 33年でわが国有数の実績を誇る診療科に(後編)檀和夫(了徳寺大学 名誉学長・健康科学部長)2020.09.10血液内科で診る患者さんが増えるにつれ、組織の強化も必要になってきました。私が力を入れたのは輸血部の設立です。当時、日本医大病院では中央検査部の血清検査部門が血液製剤の保管や適合試験などの検査を担当していました。しかし、血液内科に限らず、輸血医療は病院全体の医療を支える重要な役割を果たしています。単に血液製剤の管理や検査だけでなく、自己血の採血や造血幹細胞移植に関わる業務は、きちんとした体制で行なう必要があります。
この論文に注目!Focus on
2020年9月の注目論文(Vol. 1) 2020年9月の注目論文(Vol. 1)柴山浩彦(大阪大学大学院 医学系研究科 血液・腫瘍内科学 准教授)2020.09.10血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2020年9月分(Vol. 1)は、柴山浩彦氏が担当します。
学会レポートCongress Report
ステロイド抵抗性急性GVHDに対しルキソリチニブが奏効率の改善に有用 EHA2020 Virtualレポート⑬ 一般口演EHA2020の発表演題の中から、今年の注目トピックスとして公表された口演のレポートをお届けします。ステロイド抵抗性急性GVHDに対しルキソリチニブが奏効率の改善に有用Robert Zeiser(Department of Haematology, Oncology and Stem Cell Transplantation, University Hospital Freiburg, Freiburg, Germany)2020.09.03ステロイド抵抗性急性GVHDに対し、JAK1/2選択的阻害薬のルキソリチニブが従来の2次治療より全奏効率(ORR)を改善するとの研究結果が報告された。これはランダム化比較試験REACH2の結果で、報告したドイツ・University Hospital FreiburgのRobert Zeiser氏は「ルキソリチニブが、ステロイド抵抗性の急性GVHDに対する従来の様々な2次治療に比べて有効であることが、第Ⅲ相試験で初めて示された。臨床的に有意義といえる」と述べた(#S255)。
学会レポートCongress Report
PNHに対するペグセタコプランの有効性を確認 エクリズマブに比べヘモグロビン値などを改善 EHA2020 Virtualレポート⑫ 一般口演EHA2020の発表演題の中から、今年の注目トピックスとして公表された口演のレポートをお届けします。PNHに対するペグセタコプランの有効性を確認 エクリズマブに比べヘモグロビン値などを改善Peter Hillmen(St James's University Hospital, Leeds, United Kingdom)2020.09.03発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)に対する補体C3阻害薬のペグセタコプランによる治療は、現在の標準治療である補体C5阻害薬のエクリズマブより、ヘモグロビン値を改善するほか、輸血回数を減らせることが明らかになった。これは、英国・St James's University HospitalのPeter Hillmen氏が、ランダム化第Ⅲ相臨床試験PEGASUSの結果として報告したもの(#S192)。
この人に聞くThe Experts
日本医大の血液内科をゼロから立ち上げ 33年でわが国有数の実績を誇る診療科に(前編) 日本医大の血液内科をゼロから立ち上げ 33年でわが国有数の実績を誇る診療科に(前編)檀和夫(了徳寺大学 名誉学長・健康科学部長)2020.09.03「この人に聞く」のシリーズ第13回は、了徳寺大学名誉学長の檀和夫氏にお話をうかがいました。わが国屈指の実績を持つ日本医科大学血液内科が創設されたのは1980年のこと。檀氏は創設メンバーとして東京医科歯科大学から日本医大に移った3人の医師のうちの1人です。新設の血液内科をどのように育てていったのでしょうか。「医師は、臨床でも研究でも常にトレーニングを積むことが重要。それに加えて幅広く知性を磨くことを心がけてほしい」と檀氏は話します。
学会レポートCongress Report
低リスクMDS患者へのイメテルスタット投与で20カ月の輸血依存離脱、ヘモグロビン値も改善 EHA2020 Virtualレポート⑪ 一般口演EHA2020の発表演題の中から、今年の注目トピックスとして公表された口演のレポートをお届けします。低リスクMDS患者へのイメテルスタット投与で20カ月の輸血依存離脱、ヘモグロビン値も改善Uwe Platzbecker(Department of Hematology and Cell Therapy,University Clinic Leipzig, Leipzig, Germany)2020.08.27低リスクの骨髄異形成症候群(MDS)のうち、5qを欠失しておらず、輸血依存があり、かつ赤血球造血刺激因子製剤(ESA)による治療に抵抗性がある患者に対する治療選択肢は少なかったが、テロメラーゼ阻害薬イメテルスタットの投与により、輸血依存からの離脱が20カ月(中央値)続き、ヘモグロビン値が3g/dL以上改善することが示された。これは、ドイツ・University Clinic LeipzigのUwe Platzbecker氏が、オープンラベル、シングルアームの第Ⅱ相臨床試験IMergeの結果として報告したもの(#S183)。
学会レポートCongress Report
高リスク小児ALLに対する移植前処置でTBI併用が化学療法単独よりOSを延長 EHA2020 Virtualレポート⑩ Presidential SymposiumEHA2020のPresidential Symposiumの発表演題の中から、今年の注目トピックスをお届けします。高リスク小児ALLに対する移植前処置でTBI併用が化学療法単独よりOSを延長Christina Peters(St. Anna Children's Hospital, Vienna, Austria)2020.08.27小児の再発・難治性の急性リンパ性白血病(ALL)に対する造血幹細胞移植は強力な治療であるが、移植前処置での全身放射線照射(TBI)による晩期合併症が問題となる。Presidential Symposiumで、オーストリア・St. Anna Children's HospitalのChristina Peters氏は「TBI+強化化学療法と、それに替わる前処置として、ブスルファンあるいはトレオスルファンを軸とする化学療法の有効性を比較したが、現時点で全生存率(OS)はTBIの方が有意に高いことが確認された」と報告した(#S102)。
この論文に注目!Focus on
2020年8月の注目論文(Vol. 2) 2020年8月の注目論文(Vol. 2)伊豆津宏二(国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 科長)2020.08.27血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2020年8月分(Vol. 2)は、伊豆津宏二氏が担当します。
Hematopaseoからのお知らせInformation
「Hematopaseo」第7号(無料)のお届けについて 「Hematopaseo」第7号(無料)のお届けについて2020.08.27このたび「Hematopaseo」第7号を発行いたしました。医師、薬剤師、看護師、医学生・医療系学生、および一般企業を除く医療関連機関にご所属の会員の方で、情報誌の発送をご希望のみなさまに「Hematopaseo」第7号を発送いたします。
学会レポートCongress Report
ホジキンリンパ腫のPETによる予後予測 化学療法後に陰性になれば放射線療法は不要に EHA2020 Virtualレポート⑨ Presidential SymposiumEHA2020のPresidential Symposiumの発表演題の中から、今年の注目トピックスをお届けします。ホジキンリンパ腫のPETによる予後予測 化学療法後に陰性になれば放射線療法は不要にPeter Borchmann(University Hospital of Cologne, Cologne, Germany)2020.08.20早期ホジキンリンパ腫の標準治療は、過去数十年間、化学療法としてABVD療法(ドキソルビシン、ブレオマイシン、ビンブラスチン、ダカルバジン)4コースを行なった後に、30Gyの領域照射を行なう、化学療法と局所放射線療法の併用(CMT)であった。これに対し、ドイツのホジキン研究グループ(GHSG)は、早期ホジキンリンパ腫に対するファーストライン治療を改善するための臨床試験を長年にわたり実施してきた。Presidential Symposiumでは、Peter Borchmann氏が「化学療法終了後にPET検査を行なって陰性であれば、放射線療法を省略しても、予後は放射線療法を行なった場合と差がない」との研究結果を報告した(#S101)。
学会レポートCongress Report
遺伝性素因保有者の白血病発症に小児期の抗生物質による腸内細菌叢の乱れが関与 EHA2020 Virtualレポート⑧ Presidential SymposiumEHA2020のPresidential Symposiumの発表演題の中から、今年の注目トピックスをお届けします。遺伝性素因保有者の白血病発症に小児期の抗生物質による腸内細菌叢の乱れが関与Carolina Vicente-Dueñas(Institute of Biomedical Research of Salmanca, Spain)2020.08.20前駆B細胞急性リンパ性白血病(B-ALL)の遺伝性素因を保有する小児は1〜5%いるが、実際に白血病を発症するのは素因保有者の1%に満たない。スペインのInstitute of Biomedical Research of SalmancaのCarolina Vicente-Dueñas氏は「腸内細菌叢のプロファイルが、B-ALLの遺伝性素因保有者の発症リスクを規定するバイオマーカーとなり得ることを、マウスモデルによる研究で明らかにした。
学会レポートCongress Report
「一人ひとりの創造力が未来を切り拓く」 初のWEB開催に挑戦、基本プログラムは全て実施 第60回日本リンパ網内系学会総会・第23回日本血液病理研究会のみどころ「一人ひとりの創造力が未来を切り拓く」 初のWEB開催に挑戦、基本プログラムは全て実施2020.08.06第60回日本リンパ網内系学会総会が第23回日本血液病理研究会と共同開催で、2020年8月20〜21日にWEB開催される。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大の影響を受け多くの医学会が延期や中止となる中、5月開催予定だった同総会は8月に延期しての開催などを模索したが、最終的に完全WEB化による開催とした。シンポジウムやワークショップなどの基本プログラムを全て実施する一方、一般演題は誌上発表となる。初のWEB開催となる総会の会長・岡本昌隆氏(藤田医科大学医学部血液内科学)に、総会のみどころ、WEB開催に際しての工夫や苦労をうかがった。共同開催の第23回日本血液病理研究会のみどころについては、会長の加藤省一氏が紹介する。