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血液学の最新論文(2019年8月リリース分)すべて見る

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学会レポートCongress Report
リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病に対する免疫療法の有効性についての最新の解析結果(2/2) 第17回日本臨床腫瘍学会学術集会 レポート②-2 シンポジウム5「造血器腫瘍に対する免疫療法リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病に対する免疫療法の有効性についての最新の解析結果(2/2)2019.09.19シンポジウム5「造血器腫瘍に対する免疫療法」では、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫やホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、急性リンパ性白血病に対するCAR-T細胞療法やバイスペシフィック抗体、免疫チェックポイント阻害薬など様々な免疫療法の有効性について、最新の解析結果が報告され、造血器腫瘍に対する免疫療法の進展が実感されるセッションとなった。
施設訪問Visit
提案型の多職種連携がさらに進化 患者と医師・看護師がコアとなり病歴と病状を共有(中編) 提案型の多職種連携がさらに進化 患者と医師・看護師がコアとなり病歴と病状を共有(中編)青森県立中央病院(青森県青森市)2019.09.19同院血液内科の医師は4人。過疎地の医療の現実がここにある。4人で約60人の入院患者、年間約500人の新患、約2,500人の再来患者、そして断らない移植。日常は多忙を極めている。「看護師が工夫すれば、医師に一層効率良く働いてもらうことができる。外来医師の再来受診予定の患者人数を把握し、それぞれの医師のスケジュールや病棟処置の予定をナースステーションのホワイトボードに記入し情報共有している。看護師が医師の動線をつかめるので、医師が必要としている情報を的確に伝えることができるようになった」(三上氏)。
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2019年9月の注目論文(Vol. 2) 2019年9月の注目論文(Vol. 2)坂田麻実子(筑波大学 医学医療系 血液内科 准教授)2019.09.19血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2019年9月分(Vol. 2)は、坂田麻実子氏が担当します。
学会レポートCongress Report
リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病に対する免疫療法の有効性についての最新の解析結果(1/2) 第17回日本臨床腫瘍学会学術集会 レポート②-1 シンポジウム5「造血器腫瘍に対する免疫療法リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病に対する免疫療法の有効性についての最新の解析結果(1/2)2019.09.12シンポジウム5「造血器腫瘍に対する免疫療法」では、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫やホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、急性リンパ性白血病に対するCAR-T細胞療法やバイスペシフィック抗体、免疫チェックポイント阻害薬など様々な免疫療法の有効性について、最新の解析結果が報告され、造血器腫瘍に対する免疫療法の進展が実感されるセッションとなった。
施設訪問Visit
提案型の多職種連携がさらに進化 患者と医師・看護師がコアとなり病歴と病状を共有(前編) 提案型の多職種連携がさらに進化 患者と医師・看護師がコアとなり病歴と病状を共有(前編)青森県立中央病院(青森県青森市)2019.09.12本州の最北端、青森県内唯一の骨髄バンク・臍帯血バンク認定施設(成人)として、年間20~30件の同種造血幹細胞移植を施行している青森県立中央病院の血液内科。1999年から行なわれていた「移植カンファレンス」は、その後、構成メンバーを充実させながら2013年には「血液疾患多職種合同カンファレンス」へと進化した。その一方で、多職種合同カンファレンスが徐々に形骸化しつつあることへの反省から、2019年からは患者の病歴や病状を看護師が主体的に把握することを中核に据えた新たな多職種連携の体制を模索している。
気鋭の群像Young Japanese Hematologist
「MDSの病態形成にHIF1Aが中心的役割」を証明 主流とは異なる目線で研究に取り組み続ける(後編) 「MDSの病態形成にHIF1Aが中心的役割」を証明 主流とは異なる目線で研究に取り組み続ける(後編)林嘉宏(東京薬科大学 生命科学部生命医科学科 腫瘍医科学研究室 講師)2019.09.05続いて、成熟骨髄系細胞の過剰産生を認める慢性期CMLの病態では、BCR-ABLが一部STAT5経路を介してC/EBPβの発現を亢進させ、CML幹細胞から骨髄系細胞への分化・増殖を促すことで、病態形成に深く関与し、同時にCML幹細胞を減少させる作用を持つことを示しました。
この論文に注目!Focus on
2019年9月の注目論文(Vol. 1) 2019年9月の注目論文(Vol. 1)伊豆津宏二(国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 科長)2019.09.05血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2019年9月分(Vol. 1)は、伊豆津宏二氏が担当します。
学会レポートCongress Report
がん治療と仕事の両立支援に向け 医療者、企業、がん患者が具体策を提示 第17回日本臨床腫瘍学会学術集会 レポート① ワークショップ2「がん治療と仕事の両立:医療者に求められる具体的な支援のかたちがん治療と仕事の両立支援に向け 医療者、企業、がん患者が具体策を提示2019.08.29ワークショップ2では「がん治療と仕事の両立:医療者に求められる具体的な支援のかたち」をテーマに、働くがん患者をどうサポートしていくかについて、がん専門医、産業医、企業の人事部、がん患者がそれぞれの立場から支援に向けた取り組みを報告、医療者、職場、地域が連携していくことの重要性を確認した。
気鋭の群像Young Japanese Hematologist
「MDSの病態形成にHIF1Aが中心的役割」を証明 主流とは異なる目線で研究に取り組み続ける(前編) 「MDSの病態形成にHIF1Aが中心的役割」を証明 主流とは異なる目線で研究に取り組み続ける(前編)林嘉宏(東京薬科大学 生命科学部生命医科学科 腫瘍医科学研究室 講師)2019.08.29骨髄異形成症候群(MDS)では、数多くの遺伝子変異が同定されてきたが、その発症機序は未だ明らかとなっていない。一方で、MDSを臨床的に特徴づける主な表現型は、遺伝子異常の種類によらず共通している。東京薬科大学腫瘍医科学研究室の林嘉宏氏はここに着目し、細胞の増殖やアポトーシス、造血幹細胞や免疫細胞の制御などに関わる遺伝子群の発現を制御するHypoxia inducible factor-1α(HIF1A)が、MDSの病態形成において中心的役割を果たすことを明らかにした。「“主流”とは異なる目線で研究に取り組んだ成果。今後も人とは違うアプローチで仮説を立て検証を続けていく」と前を向く。
最新の血液疾患解説Comments on Hematology
DLBCLに対するCAR-T療法の実際と今後の展望 症例を積み重ね、未来へつなげる 特集B細胞リンパ腫をめぐる最新トピックスCAR-T療法や新規治療薬による治療成績向上への期待(4)B細胞リンパ腫は、患者数においてリンパ腫全体の3分の2以上を占め、血液内科医が診療する機会が多い疾患群であろう。ここでは、新規治療薬を中心としたトピックスに焦点を当て、それぞれの専門家に解説していただいた。まず、DLBCLのサブタイプの一つで予後不良とされるダブルヒットリンパ腫の分子病態とその治療の可能性、そして濾胞性リンパ腫に対する新規抗CD20抗体薬のオビヌツズマブの位置づけについての解説。次に、新しいWHO分類で遺伝子変異が診断に取り入れられ、わが国では適応外ながらブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬により治療体系が変わりつつある原発性マクログロブリン血症についての解説。最後に、最近、わが国で承認された新規治療薬から、再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対するCD19標的CAR-T療法である。いずれも血液内科医として知っておくべき重要なトピックスであろう。(責任編集 伊豆津宏二)DLBCLに対するCAR-T療法の実際と今後の展望 症例を積み重ね、未来へつなげる後藤秀樹(北海道大学病院 血液内科)2019.08.22今年5月に、キメラ抗原受容体T細胞療法(CAR-T療法)が、再発・難治性のCD19陽性B細胞性急性リンパ芽球性白血病(B-ALL)と、再発・難治性のCD19陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対する薬剤として保険適用となった。再発・難治性の造血器腫瘍に対する効果が期待される一方、3,349万円という過去最高の薬価となったことから、その費用対効果の評価に注目が集まっている。ここでは、CAR-T療法の実際とこれまでの臨床試験の結果を踏まえ、将来を展望する。
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2019年8月の注目論文(Vol. 2) 2019年8月の注目論文(Vol. 2)木崎昌弘(埼玉医科大学総合医療センター 血液内科 教授)2019.08.22血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2019年8月分(Vol. 2)は、木崎昌弘氏が担当します。
最新の血液疾患解説Comments on Hematology
原発性マクログロブリン血症の診断と治療 イブルチニブなどのBTK阻害薬に期待 特集B細胞リンパ腫をめぐる最新トピックスCAR-T療法や新規治療薬による治療成績向上への期待(3)B細胞リンパ腫は、患者数においてリンパ腫全体の3分の2以上を占め、血液内科医が診療する機会が多い疾患群であろう。ここでは、新規治療薬を中心としたトピックスに焦点を当て、それぞれの専門家に解説していただいた。まず、DLBCLのサブタイプの一つで予後不良とされるダブルヒットリンパ腫の分子病態とその治療の可能性、そして濾胞性リンパ腫に対する新規抗CD20抗体薬のオビヌツズマブの位置づけについての解説。次に、新しいWHO分類で遺伝子変異が診断に取り入れられ、わが国では適応外ながらブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬により治療体系が変わりつつある原発性マクログロブリン血症についての解説。最後に、最近、わが国で承認された新規治療薬から、再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対するCD19標的CAR-T療法である。いずれも血液内科医として知っておくべき重要なトピックスであろう。(責任編集 伊豆津宏二)原発性マクログロブリン血症の診断と治療 イブルチニブなどのBTK阻害薬に期待棟方理(国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科)2019.08.08原発性マクログロブリン血症(WM)は、骨髄でリンパ形質細胞が腫瘍性に増殖し、腫瘍細胞から産生される単クローン性高IgM血症を特徴とする低悪性度B細胞リンパ腫である。同疾患に対してはリツキシマブを中心とした様々な多剤併用療法が確立しているが、前向き比較試験に基づくデータは限られており、有効性の点では大きな差はないと認識されている。近年、MYD88遺伝子変異がWMに高頻度に認められることが報告され、MYD88遺伝子変異を有するWMに対するブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬の高い有効性が確認されている。ここでは、希少疾患であるWMの診断と今後の治療を展望する。
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2019年8月の注目論文(Vol. 1) 2019年8月の注目論文(Vol. 1)宮﨑泰司(長崎大学 原爆後障害医療研究所 所長)2019.08.08血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2019年8月分(Vol. 1)は、宮﨑泰司氏が担当します。
最新の血液疾患解説Comments on Hematology
濾胞性リンパ腫に対する新規治療薬への期待 初発/再発・難治性例ともに治療選択肢が広がる 特集B細胞リンパ腫をめぐる最新トピックスCAR-T療法や新規治療薬による治療成績向上への期待(2)B細胞リンパ腫は、患者数においてリンパ腫全体の3分の2以上を占め、血液内科医が診療する機会が多い疾患群であろう。ここでは、新規治療薬を中心としたトピックスに焦点を当て、それぞれの専門家に解説していただいた。まず、DLBCLのサブタイプの一つで予後不良とされるダブルヒットリンパ腫の分子病態とその治療の可能性、そして濾胞性リンパ腫に対する新規抗CD20抗体薬のオビヌツズマブの位置づけについての解説。次に、新しいWHO分類で遺伝子変異が診断に取り入れられ、わが国では適応外ながらブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬により治療体系が変わりつつある原発性マクログロブリン血症についての解説。最後に、最近、わが国で承認された新規治療薬から、再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対するCD19標的CAR-T療法である。いずれも血液内科医として知っておくべき重要なトピックスであろう。(責任編集 伊豆津宏二)濾胞性リンパ腫に対する新規治療薬への期待 初発/再発・難治性例ともに治療選択肢が広がる賴晋也(近畿大学病院 血液・膠原病内科)2019.08.01濾胞性リンパ腫(FL)は、緩徐な臨床経過を示す一方、治療奏効例においても長期的にみると再発をきたすことが多く、リツキシマブ時代においても治癒が困難な疾患である。一方で、近年は新規治療薬の臨床応用が進み、治療選択肢は増えつつある。ここではFLに対する新規治療薬の位置づけと今後の展望を述べる。
学会レポートCongress Report
CMLでの妊娠例数の77%が出産、98%は正常児 妊娠判明直後のTKI中止で妊娠・出産への影響を抑える EHA2019レポート⑥ Future implication of management in CMLEHA2019での発表演題の中から、今年の注目トピックスとして公表された口演のレポートをお届けします。CMLでの妊娠例数の77%が出産、98%は正常児 妊娠判明直後のTKI中止で妊娠・出産への影響を抑えるEkaterina Chelysheva(National Research Center for Hematology, Moscow, Russian Federation)2019.08.01欧州白血病ネット(European Leukemia NET:ELN)は、慢性骨髄性白血病(CML)の妊婦を対象に、妊娠、出産、CMLの病勢について解析し、その結果、305件の妊娠のうち出産したのは234件(77%)で、98%が正常児であったことなどを報告した。解析結果はFuture implication of management in CMLのセッション(#881)で、ロシア・National research center for hematologyのEkaterina Chelysheva氏が発表した。