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2021年1月の注目論文(Vol. 1)

柴山浩彦(大阪大学大学院 医学系研究科 血液・腫瘍内科学 准教授)

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血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2021年1月分(Vol. 1)は、柴山浩彦氏が担当します。

Clinical Features Associated with COVID-19 Outcome in MM: First Results from International Myeloma Society Dataset

Blood. 2020 Nov 6:blood.2020008150. doi: 10.1182/blood.2020008150.

Chari A, Samur MK, Martinez-Lopez J, Cook G, Biran N, Yong KL, Hungria VTM, Engelhardt M, Gay F, Garcia-Feria A, Oliva S, Oostvogels R, Gozzetti A, Rosenbaum CA, Kumar SK, Stadtmauer E, Einsele H, Beksac M, Weisel KC, Anderson KC, Mateos MV, Moreau P, San Miguel J, Munshi NC, Avet-Loiseau H

ここに注目!

2020年はCOVID-19に明け暮れた1年となり、2021年になってもしばらく完全に終息しそうにはない。血液疾患患者に対するCOVID-19感染については、いくつか論文が発表されているが、本論文では、これまでで最大規模の症例数(650例)のCOVID-19に感染したMM患者の臨床経過がまとめられている。33%もの患者が死亡している(死亡したのは、外来患者の4%、人工呼吸器なしの入院患者の31%、人工呼吸器装着の80%、また27~57%と地域差も大きく認められる)。また、年齢、ハイリスク症例、腎不全、治療効果不十分が死亡のリスク因子であった。COVID-19流行下でのMM患者の診療における注意点が示されている。