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学会レポートCongress Report

JSHCT2021レポート(5) ワークショップ2「臍帯血バンクの現状と課題」第43回日本造血細胞移植学会総会(会長:東京女子医科大学血液内科学講座教授・田中淳司氏)が、2021年3月5日からオンライン開催された。ライブ配信は3月5〜7日まで、その後、オンデマンド配信期間は3月12〜31日である。Zoomを活用したオンライン開催で、ライブ配信されたセッションではリアルタイムで参加者から質問やコメントが寄せられ、その後のオンデマンド配信ではチャットによる質問を受け付け、演者との活発な議論が交わされた。

臍帯血移植数が累計2万例を達成
造血細胞移植ソースの半数以上に

ワークショップ2[臍帯血バンクの現状と課題]では、近年、わが国で増加し続けている臍帯血移植の現状と課題について日本赤十字社の東史啓氏、中部さい帯血バンクの加藤将大氏から報告があり、また産科医師の立場から東京女子医科大学八千代医療センターの正岡直樹氏が臍帯血採取の現場での取り組みや最近の話題について講演を行なった。