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学会レポートCongress Report

JSH2022レポート⑤ Symposium 4「血栓性疾患の病態解析・治療の進歩」第84回日本血液学会学術集会(会長:九州大学大学院医学研究院第一内科教授・赤司浩一氏)が、2022年10月14〜16日、福岡市で開催された。新型コロナウイルス感染症の影響で、第82回、第83回はWeb開催となったが、今回は現地参加とWeb視聴が可能なハイブリッド開催となった。数千人が現地に足を運び、各会場には3年ぶりに多くの参加者が詰めかけ、演者とフロアで活発な議論が交わされた。「Hematopaseo」では、注目のセッションについて紹介していく。

血栓性疾患における血液凝固系の
機序解明と治療開発の現状

血栓性疾患の原因は多岐にわたり、最近では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う血栓症が注目された。第84回日本血液学会学術集会シンポジウム「血栓性疾患の病態解析・治療の進歩」では、血栓症の原因となる凝固第Ⅴ因子異常、COVID-19による血栓症とその治療、播種性血管内凝固症候群(DIC)の診断と治療、血管内皮幹細胞と凝固第Ⅷ因子、そして癌治療に伴う心血管疾患の予防について、5人の演者が講演を行なった。