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学会レポートCongress Report

EHA2020 Virtualレポート⑦ Late-breaking Session今年のEHAのLate-Breaking Sessionでは7演題が選ばれた。その中で、再発・難治性ホジキンリンパ腫に対するペムブロリズマブの有効性の検討(#2600)、高齢者急性骨髄性白血病(AML)に対するベネトクラクスの有効性の検討(#2601)、真性多血症に対するロペグインターフェロンと瀉血の有効性の比較(#2602)、再発・難治性多発性骨髄腫に対するカルフィルゾミブとイサツキシマブの併用効果の検討(#2603)、アミロイドーシスに対するダラツムマブの有効性の検討(#2604)の5演題は、新しい治療法に関する臨床試験結果の報告であった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連では2演題が選ばれ、COVID-19による血管内皮傷害で凝固異常が発症(#2605)とCOVID-19により鎌状赤血球症などでリスクが高まる(#2606)であった。
この中から再発・難治性ホジキンリンパ腫に対するペムブロリズマブの効果、AMLへのベネトクラクスの効果、アミロイドーシスに対するダラツムマブの効果、鎌状赤血球症に対するCOVID-19の影響について検討した4演題を紹介する。

COVID-19の鎌状赤血球症に対する影響
高齢になるほど重症化のリスク高まる Real-Time National Survey of COVID-19 in Hemoglobinopathy and Rare Inherited Anemia Patients

Paul Telfer(Queen Mary University of London, UK)

新型コロナウイルスの感染が世界中に拡がる中、糖尿病など基礎疾患を持つ人や高齢者では、重症化、死亡のリスクが高まることが明らかになっており、血液疾患の患者についても、同様にリスクが高くなることが危惧されている。英国・イングランドのヘモグロビン異常症(hemoglobinopathy)の患者について、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による重症化のリスクを検討した結果、18歳未満の小児では低リスクだが、年齢とともにリスクが高まる傾向が明らかになった。英国・Queen Mary University of LondonのPaul Telfer氏が、Late-Breaking Session で、鎌状赤血球症の患者についての解析結果を報告した(#2606)。