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学会レポートCongress Report

EHA2018レポート②-1 Presidential Symposium EHA2018のPresidential Symposiumでは、Best Abstractsとして選ばれた6演題の発表があった。その中から、特に注目を集めた4演題について紹介する。

2つの抗原を標的とするCLL1-CD33 CAR-T細胞療法
再発・難治性AML患者に対する臨床成績は良好 First in Human CLL1-CD33 Compound CAR-T Cells as a Two-Pronged Approach for the Treatment of Refractory Acute Myeloid Leukemia

Fang Liu(Department of Hematology, Chengdu Military General Hospital, Chengdu, China)

中国のChengdu Military General HospitalのFang Liu氏らは、CD33とCLL-1の2つの抗原を標的とした異なるscFvドメインを有する画期的なCAR-T細胞を開発した。CD33は多くのAMLで陽性を示す骨髄系マーカーであり、一方のCLL-1は、AMLの発症と進行に重要な役割を果たす白血病幹細胞に特異的なマーカーで、正常細胞には発現がみられない。Fang Liu氏は、「これら2つの異なる抗原をターゲットとすることで、白血病細胞と白血病幹細胞を同時に攻撃することができるため、高い有効性が期待できかつ再発率も減らせると考えている」と述べた。