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新築移転を機に“移植のメッカ”の実力発揮
多職種との連携で良質の医療を提供(後編)

大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター(大阪市中央区)

同センター血液内科の特徴の一つが、臨床心理士が移植患者に全例介入すること。緩和ケアセンターの臨床心理士、今留あかね氏は「移植患者に臨床心理士が全例介入している病院は全国でも少ない」と話す。成人病センター時代は、移植後に体調や精神状態が悪くなってから患者との接触を始めていたが、「それでは信頼関係を築くのが難しい」ことから、治療開始前に患者のアセスメントを開始し予防的に関わることにしたという。