第61回日本リンパ網内系学会総会レポート① シンポジウム1「再発・難治B細胞性リンパ腫に対する細胞・免疫療法」前編第61回日本リンパ網内系学会総会(会長:岡山大学・吉野正氏)と第24回日本血液病理研究会(会長:岡山大学・佐藤康晴氏)が、2021年6月24~26日に岡山コンベンションセンター(岡山市)で開催され、現地からのライブ配信、および7月6〜25日までのオンデマンド配信というハイブリッド形式で行なわれた。テーマは、岡山大学医学部のキャッチフレーズでもある「あなたのそばに先進医療」。学会では、リンパ腫に対する細胞・免疫療法やリンパ腫の分子病態に関する最新知見などを柱に、リンパ腫を巡る様々な最新の情報が発信された。「Hematopaseo」では、テーマと関連の深い2つのシンポジウムについて報告する。
B細胞リンパ腫における免疫微小環境の分子病態、
各CAR-T療法の比較検討が報告される
2021.08.26
シンポジウム1「再発・難治B細胞性リンパ腫に対する細胞・免疫療法」では、悪性リンパ腫における免疫微小環境の分子病態、CAR-T細胞療法の位置づけ、免疫療法の現状と今後、同種移植の将来展望が論じられた。前編では、岡山大学 遠西大輔氏による「高悪性度B細胞性リンパ腫の免疫微小環境の分子病態」と、京都大学 北脇年雄氏による「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対するキメラ抗原受容体T細胞療法の海外及び国内における治療成績と治療における位置づけ」の講演内容をレポートする。