JSH2021レポート④ Presidential Symposium「 The Path from Stem Cells to Red Blood Cells」
赤血球形成をテーマに4人の演者が登壇
病態解明につながる最新の研究成果を報告
2021.10.28
今年の日本血液学会学術集会のPresidential Symposiumは赤血球形成がテーマとなった。細胞周期の構造や速度の変化が赤血球分化のスイッチになりうるという報告や、鉄とエリスロポエチン産生がお互いに刺激し合いながら赤血球形成を制御しているとする研究成果、造血幹細胞から早期の赤血球形成に関与するGATA2と赤血球形成の後期の赤血球や巨核球の分化に関与する転写調節因子GATA1の作用機序の詳細、さらに赤血球形成に大きな影響力を持つメチオニン代謝の解析など、赤血球形成に関わる最新の話題について講演された。