EHA2025レポート③ Late-breaking Session
BCL2/BCL-XL標的VHL依存性PROTACによる
BCL2/BTK阻害薬抵抗性CLLの治療戦略
TRANSCRIPTIONAL REPROGRAMMING AND SURVIVAL CO-DEPENDENCIES OF CHRONIC LYMPHOCYTIC LEUKEMIA RESISTANT TO VENETOCLAX (#LB4003)
Daisy Diaz Rohena(MD Anderson Cancer Center, Houston, USA)
2025.09.04
B細胞悪性腫瘍である慢性リンパ性白血病(CLL)は、優れた標的治療の登場によって予後が大きく改善した。CLLの標的治療薬には、抗アポトーシスタンパク質であるBCL2を標的とするベネトクラクス、B細胞受容体(BCR)シグナル伝達経路の下流で作用し、B細胞の生存と増殖を阻害するブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬がある。しかし、これらの薬剤は二次耐性の発現が問題となっており、特に、BCL2阻害薬およびBTK阻害薬に抵抗性を示す二重再発患者に対する治療が現在アンメットニーズとなっている。