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学会レポートCongress Report

EHA2019レポート② Presidential SymposiumEHA2019での発表演題の中から、今年の注目トピックスとして公表された口演のレポートをお届けします。

未治療CLLへのベネトクラクスとオビヌツズマブの併用
12カ月間の投与でPFSが改善、MRD陰性率も高く Fixed-duration venetoclax plus obinutuzumab improves progression-free survival and minimal residual disease negativity in patients with previously untreated CLL and comorbidities

Kirsten Fischer(Department I of Internal Medicine and Center of Integrated Oncology Cologne Bonn, University Hospital, Cologne, Germany)

未治療で併存症のある慢性リンパ性白血病(CLL)に対し、抗がん剤を含まないベネトクラクス併用による治療を12カ月間継続することで、現在の標準治療である化学療法と比較して、無増悪生存率(PFS)、全奏効率(ORR)、微小残存病変(MRD)陰性率が改善されることを、ドイツ・ケルン大学のKirsten Fischer氏がPresidential Symposium(#149)で報告した。