ASH2024注目テーマ⑫日本からの演題「#384」
急性GVHDの28日時点の奏効判定基準の改良により、
予後予測能が改善
Refinement of Day 28 Treatment Response Criteria for Acute GVHD: A Collaboration Study of the JSTCT and MAGIC (#384)
赤星佑(Icahn School of Medicine at Mount Sinai, USA)
2025.02.27
移植片対宿主病(GVHD)に関する臨床試験において、長期予後を評価するために早期奏効、つまり治療から28日時点の全奏効(OR)が代替的評価項目として用いられる。過去の臨床試験では、完全奏効(CR)と部分奏効(PR)を達成した患者が同様の長期予後であると示されていた。しかし、特に2次治療後の長期予後に関しては、28日時点のORの予後予測能に関するデータは限られていた。ORを評価項目として用いる大きな問題点は、PRに多様な患者サブセットが含まれることである。赤星氏は、PRの不均一性を説明するために2つの症例を示した。