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学会レポートCongress Report

ASH2024注目テーマ⑪日本からの演題「#338」

未治療の進行期超低腫瘍量FLへの
リツキシマブ早期投与は無治療経過観察よりも
EFSを改善 Randomized Phase III Study of Watchful Waiting Vs. Rituximab As First-Line Treatment in Patients with Advanced Stage Low Tumor Burden Follicular Lymphoma: JCOG1411/Flora Study (#338)

福原規子(東北大学大学院 医学系研究科・医学部 血液内科学)

2014年の英国からの報告以来、リツキシマブ単剤療法は低腫瘍量FL患者における初回治療の選択肢と認識されているが、リツキシマブを開始する最適なタイミングは依然として明らかとなっていない。そこで、JCOGリンパ腫グループは、早期にリツキシマブを投与することの臨床的有用性を検証するため、標準治療であるWWと比較するランダム化比較臨床第Ⅲ相試験(JCOG1411/FLORA試験)を実施した。