血液専門医と医療関係者のための情報サイト「ヘマトパセオ」

学会レポートCongress Report

ASH2023注目テーマ⑨ 注目演題「#541」

多発性骨髄腫のリアルワールドにおける
標準治療の「有効性」を
無作為化第III相試験の「効果」と比較 Comparison of the efficacy in clinical trials versus effectiveness in the real-world of treatments for multiple myeloma: A population-based cohort study (#541)

Alissa Visram(Division of Hematology, The Ottawa Hospital Research Institute, Ottawa, ON, Canada)

カナダ・オンタリオ州The Ottawa Hospital Research InstituteのAlissa Visram氏らは、オンタリオ州で保険承認されている移植非適応の新規診断(ND)および再発・難治性(RR)多発性骨髄腫(MM)に対するSoCレジメンのefficacyとeffectivenessの差(efficacy-effectiveness gap)を評価し、RRMMに対するポマリドミド+デキサメタゾン(Pd)を除く6つのレジメンで、RWコホートではRCTコホートと比較して無増悪生存期間(PFS)が3〜18.3カ月、全生存期間(OS)が19カ月以上短かったことを報告した。