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学会レポートCongress Report

ASH2019注目テーマ 再発・難治性MMに挑むCAR-T療法

再発・難治性MMに対する新規CAR-T療法
BCMAやCD38が標的、完全奏効例も多い

再発・難治性多発性骨髄腫(MM)に対するCAR-T療法の有効性を示す臨床試験結果が2題報告され、注目を集めた。一つはBCMA(B-Cell Maturation Antigen)を標的とし、BCMAと結合するドメインを2つ持つCAR-T細胞、もう一つはBCMAとCD38の2つを標的とするCAR-T細胞を用いる治療法で、いずれも第Ⅰ相試験ではあるが、MRD陰性が80%以上となるなど、再発・難治性MMに対する有力な治療選択肢となる可能性がある。