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最新の血液疾患解説Comments On Hematology

特集B細胞リンパ腫に関する最近の話題(4)B細胞リンパ腫の患者数は、悪性リンパ腫全体の約7割を占め、血液内科医が診療する機会が多い疾患群であろう。ここでは、B細胞リンパ腫に対する新しい話題に焦点を当て、それぞれの専門家に解説していただいた。まず、WHO第5版とICCに関する解説、次に2019年に初めて国内で承認され実臨床で少しずつ広がりを見せるCAR-T療法について実臨床での経験を含めた解説、そして、DLBCLの新規治療であるPola-R-CHP療法と現在開発中の治療法について。最後は、近年、BTK阻害薬などの新規治療の開発が進んでいるマントル細胞リンパ腫についてである。いずれも血液内科医として知っておくべき重要なトピックスであろう。(責任編集:伊豆津宏二)

マントル細胞リンパ腫の治療の新たな展開
BTK阻害薬を軸にBCL-2阻害薬や免疫療法の併用に期待

福原規子(東北大学病院 血液内科)

マントル細胞リンパ腫(MCL)は、臨床的にはアグレッシブリンパ腫に分類され治癒は困難であるが、近年、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬の開発が進み、さらにBCL-2阻害薬やCAR-T療法などとの併用効果についての臨床試験結果も報告されている。ここではMCL治療の現状と新たな治療戦略について概説し、今後を展望する。