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学会レポートCongress Report

第22回日本臨床腫瘍学会学術集会 レポート⑥シンポジウム 3「血液がんゲノム医療と治療の新展開」後半

急性骨髄性白血病における個別化治療の進化
標的治療とゲノム解析による新たなアプローチ

2025年3月、本邦でも造血器腫瘍に対するNGSパネルシーケンシングが保険適用となり、診断・治療の個別化に向けた実臨床での活用が本格的に始まった。では、造血器腫瘍における個別化医療は現在どこまで進展し、どのような課題を抱えているのか。本シンポジウムには4人の演者が登壇し、最新の知見と臨床応用の現状について発表が行われた。本稿ではその後半として、国立がん研究センター東病院の南陽介氏とGeorgia Cancer CenterのJorge Cortes氏による講演をレポートする。