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学会レポートCongress Report

骨髄腫学会2023 レポート③ シンポジウム2「ハイリスク骨髄腫の分子病態と治療」

リスクに応じた骨髄腫治療の実現には
遺伝子変異の解析が必要

del(17p)やt(4;14)などの高リスク染色体異常は多発性骨髄腫(MM)の予後不良因子として知られているが、患者の予後には差がある。次世代シークエンサー(NGS)を用いた解析により、従来のFISH法では検出できなかったゲノム異常が明らかになり、より細分化したリスク分類が可能になってきた。診断時からリスクを正しく評価し、いかに治療に活かすかが課題となっている。シンポジウム2「ハイリスク骨髄腫の分子病態と治療」では、国内外の2人のエキスパートが最新データを紹介した。