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学会レポートCongress Report

EHA2025レポート⑪ 日本からの演題

新たなpediatric EBMT分類により
小児SOSの早期診断・早期介入が可能に REAL-WORLD-EVIDENCE IN THE ERA OF EBMT CRITERIA FOR PEDIATRIC SINUSOIDAL OBSTRUCTION SYNDROME AND TREATMENT WITH DEFIBROTIDE: A REPORT FROM JAPANESE NATIONWIDE SURVEY (#S265)

坂口大俊(国立成育医療研究センター、小児がんセンター)

2018年、欧州造血細胞移植学会(EBMT)は、小児類洞閉塞症候群(pSOS)の新たな診断基準および重症度分類(以下、p-EBMT分類)を提唱した。これを用いることにより、ボルチモア分類、修正シアトル分類といった従来の分類よりも早期、かつ高率にpSOSを検出可能であることが、日本の前向き観察研究で明らかになった。