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学会レポートCongress Report

EHA2025レポート② Late-breaking Session

本態性血小板血症における
mutCALR特異的抗体療法の有用性 INCA33989 IS A NOVEL, FIRST IN CLASS, MUTANT CALRETICULIN-SPECIFIC MONOCLONAL ANTIBODY THAT DEMONSTRATES SAFETY AND EFFICACY IN PATIENTS WITH ESSENTIAL THROMBOCYTHEMIA (ET) (#LB4002)

John Mascarenhas(Icahn school of medicine at Mount Sinai, New York, USA)

本態性血小板血症(ET)は骨髄増殖性腫瘍の一つであり、骨髄中の巨核球の過形成と血小板増加、血管運動症状を特徴とする。血栓症、出血性イベントのリスクが高く、骨髄線維症(MF)や急性骨髄性白血病へ移行する可能性がある。変異型カルレティキュリン(mutCALR)はET患者の約25%に認められるが、mutCALRには多様なサブタイプがあり、52塩基対欠失のある1型は54%、5塩基対挿入のある2型は36%、それ以外は10%と報告されている。