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学会レポートCongress Report

EHA2023レポート⑤ 注目演題

欧州の大規模なAPL患者コホートで
生存率や早期死亡との関連因子を抽出 ANALYSIS OF LONG-TERM SURVIVAL IN A LARGE ACUTE PROMYELOCYTIC LEUKEMIA (APL) PATIENT COHORT: A HARMONY ALLIANCE STUDY (#S136)

Maria Teresa Voso(Department Of Biomedicine And Prevention, Tor Vergata University, Rome, Italy)

生存率が劇的に改善したにもかかわらず、APLには依然として解決すべき課題がある。それは①治療法の違いによよる生存率低下に関連する因子は何か、②分化症候群の予測因子と、その治療法と予防法、③維持療法、④髄外再発予防の役割、⑤高齢患者の生存率、⑥QOLに影響を及ぼす因子などである。今回、イタリア・Tor Vergata UniversityのMaria Teresa Voso氏は、これらの因子を抽出するため欧州で取り組まれているHarmony platformを活用した、大規模患者コホートにおける解析結果を報告した。