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学会レポートCongress Report

ASH2023注目テーマ②「Late-Breaking Abstracts Session #2」

再発・難治性MCLに対する
イブルチニブ+ベネトクラクス
イブルチニブ単独よりPFS、CR率を改善 Ibrutinib Combined with Venetoclax in Patients with Relapsed/Refractory Mantle Cell Lymphoma:Primary Analysis Results from the Randomized Phase 3 Sympatico Study (#LBA-2)

Michael Wang(Department of Lymphoma and Myeloma, The University of Texas MD Anderson Cancer Center, Houston, USA)

再発・難治性マントル細胞リンパ腫(MCL)に対し、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬のイブルチニブとBCL-2阻害薬のベネトクラクスを併用することで、イブルチニブ単独より無増悪生存期間/率(PFS)を改善するとの臨床試験結果が示された。これは、多施設ランダム化二重盲検臨床第Ⅲ相試験SYMPATICOの結果で、報告した米国・MDアンダーソンがんセンターのMichael Wang氏は「この併用療法は、再発・難治性MCLの新たな標準治療になるだろう」と述べた。