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血液学の最新論文(2024年12月後半〜2025年3月前半分) すべて見る

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学会レポートCongress Report
がんゲノム医療の提供体制の実情と課題を提示 小児、AYA世代、成人への移行と連携が重要第66回日本小児血液・がん学会学術集会 レポート① 特別講演1「日本血液学会の現状と未来」がんゲノム医療の提供体制の実情と課題を提示 小児、AYA世代、成人への移行と連携が重要2025.03.27特別講演1「日本血液学会の現状と未来」では、日本血液学会理事長(京都大学大学院医学研究科血液内科学)の高折晃史氏が、血液学会の沿革や現在の主な活動、血液疾患におけるがんゲノム医療の現状と展望などについて概説した。
血液学の最新論文New Reports On Hematology
2024年12月後半〜2025年3月前半分を掲載しました2024年12月後半〜2025年3月前半分を掲載しました2025.03.27
学会カレンダーCongress Calendar
2025年3月〜8月開催分を掲載しました2025年3月〜8月開催分を掲載しました2025.03.27
学会レポートCongress Report
非寛解期AMLにおけるFlu/Bu/Mel前処置による臍帯血移植の治療成績と予後因子ASH2024注目テーマ⑯日本からの演題「#4926」非寛解期AMLにおけるFlu/Bu/Mel前処置による臍帯血移植の治療成績と予後因子島田翔太郎(虎の門病院 血液内科)2025.03.21非寛解期急性骨髄性白血病(AML)に対する同種造血幹細胞移植(allo-HSCT)の治療成績は依然として不良である。最近の研究では、臍帯血移植(CBT)の高い移植片対白血病(GVL)効果が示されており、非寛解期移植において高い有用性を示す可能性がある。虎の門病院では以前、フルダラビン180mg/m2、ブスルファン12.8mg/kg、およびメルファラン80mg/m2(Flu/Bu/Mel)を前処置に用いた単一臍帯血移植の有効性と安全性を示した。そこで、今回、島田氏らは疾患や患者背景が治療成績に与える影響について検証すべく、非寛解期AML患者を患者背景、病勢、遺伝子異常に基づいて層別化し、Flu/Bu/Melレジメンの有用性を後方視的に評価した。
学会レポートCongress Report
成人Ph(-)B-ALLにおいて、成人用に改編した小児型治療により無イベント生存率が改善ASH2024注目テーマ⑮日本からの演題「#2819」成人Ph(-)B-ALLにおいて、成人用に改編した小児型治療により無イベント生存率が改善八田善弘(日本大学 医学部 内科学系 血液膠原病内科学分野)2025.03.21フィラデルフィア染色体陰性B前駆細胞性急性リンパ性白血病(Ph(-)B-ALL)の成人患者において、小児型治療を成人用に改編してプレドニゾン(PSL)先行投与およびL-アスパラギン酸(L-ASP)強化療法を組み込んだ高用量メトトレキサート(HD-MTX)を含むレジメンでの治療により、良好な無イベント生存(EFS)率が得られた。
新薬情報New Drug
2025年2月分を掲載しました2025年2月分を掲載しました2025.03.21
企画Special Contents
一推しの一冊一推しの一冊2025.03.13血液領域に携わる皆さまに、ぜひ一度手に取っていただきたいおすすめの書籍をご紹介します。推薦いただいた先生からのメッセージも併せてご覧ください。
血液学の最新論文New Reports On Hematology
2024年12月〜2025年2月分を掲載しました2024年12月〜2025年2月分を掲載しました2025.03.13
Hematopaseoからのお知らせInformation
Hematopaseoの運営について2025.03.132025年4月より、Hematopaseoはスポンサーシップ制度を導入いたします。
学会レポートCongress Report
GVHDとGVLを分離しうるRopeg-IFNαはAMLのallo-HCT後の維持療法として有望ASH2024注目テーマ⑭日本からの演題「#902」GVHDとGVLを分離しうるRopeg-IFNαはAMLのallo-HCT後の維持療法として有望齋藤祐美花(北海道大学大学院 医学研究院 内科学分野 血液内科学教室)2025.03.06齋藤氏らは、ロペグインターフェロンα-2b(Ropeg-IFNα)が、急性骨髄性白血病(AML)マウスモデルにおいて白血病幹細胞(LSCs)を標的とすること、allo-HCTにおけるドナーT細胞の終末疲弊(Terminal exhaustion)の阻害およびLSCsへの抗原提示の増強によって移植片対白血病(GVL)効果を強化することを報告し、GVL効果とGVHDを効果的に分離しうるRopeg-IFNαはallo-HCT後の維持療法として有望であるとした。
学会レポートCongress Report
血友病Aに対する2週に1回Mim8投与の安全性は良好 8割以上で治療を要する出血事象を認めずASH2024注目テーマ⑬日本からの演題「#718」血友病Aに対する2週に1回Mim8投与の安全性は良好 8割以上で治療を要する出血事象を認めず松下正(名古屋大学 医学部附属病院)2025.03.06Mim8は、完全ヒト化二重特異性IgG4抗体の次世代血液凝固第Ⅷa因子機能模倣薬である。現在、Mim8は、凝固第Ⅷ因子インヒビター保有の有無によらない血友病Aに対する皮下注射の予防投与薬として臨床開発中である。臨床第Ⅰ/Ⅱ相非盲検多用量漸増試験であるFRONTIER1試験では、良好な忍容性が示され、懸念される有害事象は確認されなかった。さらに、臨床第Ⅲ相試験のFRONTIER2試験では、週1回または月1回のMim8投与により、出血時治療および血液凝固因子製剤の定期補充療法に比して年間出血回数(ABR)が減少したことが報告された。
この論文に注目!Focus On
2025年3月の注目論文2025年3月の注目論文宮﨑泰司(長崎大学 原爆後障害医療研究所 所長)2025.03.06血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2025年3月分は、宮﨑泰司氏が担当します。
学会レポートCongress Report
急性GVHDの28日時点の奏効判定基準の改良により、予後予測能が改善ASH2024注目テーマ⑫日本からの演題「#384」急性GVHDの28日時点の奏効判定基準の改良により、予後予測能が改善赤星佑(Icahn School of Medicine at Mount Sinai, USA)2025.02.27移植片対宿主病(GVHD)に関する臨床試験において、長期予後を評価するために早期奏効、つまり治療から28日時点の全奏効(OR)が代替的評価項目として用いられる。過去の臨床試験では、完全奏効(CR)と部分奏効(PR)を達成した患者が同様の長期予後であると示されていた。しかし、特に2次治療後の長期予後に関しては、28日時点のORの予後予測能に関するデータは限られていた。ORを評価項目として用いる大きな問題点は、PRに多様な患者サブセットが含まれることである。赤星氏は、PRの不均一性を説明するために2つの症例を示した。
学会レポートCongress Report
未治療の進行期超低腫瘍量FLへのリツキシマブ早期投与は無治療経過観察よりもEFSを改善ASH2024注目テーマ⑪日本からの演題「#338」未治療の進行期超低腫瘍量FLへのリツキシマブ早期投与は無治療経過観察よりもEFSを改善福原規子(東北大学大学院 医学系研究科・医学部 血液内科学)2025.02.272014年の英国からの報告以来、リツキシマブ単剤療法は低腫瘍量FL患者における初回治療の選択肢と認識されているが、リツキシマブを開始する最適なタイミングは依然として明らかとなっていない。そこで、JCOGリンパ腫グループは、早期にリツキシマブを投与することの臨床的有用性を検証するため、標準治療であるWWと比較するランダム化比較臨床第Ⅲ相試験(JCOG1411/FLORA試験)を実施した。
血液学の最新論文New Reports On Hematology
2024年11月後半〜2025年2月前半分を掲載しました2024年11月後半〜2025年2月前半分を掲載しました2025.02.27