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血液学の最新論文(2021年2月前半分) 会員限定コンテンツになりました。会員登録をお願いします すべて見る

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学会レポートCongress Report
初のWEB中心のハイブリッド型での開催 患者、ドナー、バンク、医療者の絆を確実に第43回日本造血細胞移植学会総会のみどころ初のWEB中心のハイブリッド型での開催 患者、ドナー、バンク、医療者の絆を確実に2021.02.25第43回日本造血細胞移植学会総会が、2021年3月5日〜7日に、WEBを利用するオンラインライブ配信と、オンデマンド配信によるハイブリッド型で開催される。また、プレナリーセッション、学会賞受賞講演は、東京国際フォーラムでオンサイトでの実施となり、ライブ配信される。そして多くのプログラムは、学会終了後にオンデマンド配信される。初のハイブリッド開催となる総会のみどころを、会長の田中淳司氏(東京女子医科大学 血液内科学講座 教授)にうかがった。
最新の血液疾患解説Comments on Hematology
抗体医薬による多発性骨髄腫治療の実際 再発・難治例では前治療や患者の状況を考慮して薬剤選択特集治療の幅が広がった多発性骨髄腫再発・難治例に新たな治療選択肢(2)特集で多発性骨髄腫(MM)を取り上げてから3年余りが経過した。当時は “新薬ラッシュ”で、プロテアソーム阻害薬(PI)、免疫調節薬(IMiDs)、抗体薬をどのように組み合わせ、どのタイミングで用いるかが議論された。
その後、ダラツムマブは初発MMに保険適用となり、2020年には新たな抗CD38抗体薬のイサツキシマブが登場した。さらにPI、IMiDs、抗体薬の3クラスの薬剤とは異なる作用機序を有するselinexor、ベネトクラクス、BCMA-BiTEなどの新規治療薬の開発が進んでいる。CAR-T療法の治験も進行中であり、再発・難治性MMの治療選択肢は増えつつある。また、MM細胞の遺伝子変異のパネルシーケンスが行なわれるようになり、変異遺伝子の種類に応じた個別化医療も視野に入ってきた。新たな治療法や遺伝子診断を治療成績の向上にどう結び付けていくのか、4人の専門医に解説していただいた。
(責任編集 柴山浩彦)
抗体医薬による多発性骨髄腫治療の実際 再発・難治例では前治療や患者の状況を考慮して薬剤選択角南一貴(国立病院機構 岡山医療センター 血液内科)2021.02.25現在、わが国では多発性骨髄腫(MM)に対する抗体医薬として、エロツズマブ、ダラツムマブ、イサツキシマブの3剤が保険適用となっている。他剤との併用により、再発・難治性や移植非適応のMMでの有効性が認められており、治療選択肢は広がっている。これらの抗体医薬とプロテアソーム阻害薬、免疫調節薬などをどう併用するか、どのタイミングで使うかなど、臨床現場における抗体医薬の使用のポイントについて解説する。
最新の血液疾患解説Comments on Hematology
治療の幅が広がった多発性骨髄腫 再発・難治例に新たな治療選択肢特集治療の幅が広がった多発性骨髄腫 再発・難治例に新たな治療選択肢責任編集:柴山浩彦(大阪大学大学院 医学系研究科 血液・腫瘍内科学)2021.02.18特集で多発性骨髄腫(MM)を取り上げてから3年余りが経過した。当時は“新薬ラッシュ”で、プロテアソーム阻害薬(PI)、免疫調節薬(IMiDs)、抗体薬をどのように組み合わせ、どのタイミングで用いるかが議論された。その後、ダラツムマブは初発MMに保険適用となり、2020年には新たな抗CD38抗体薬のイサツキシマブが登場した。さらにPI、IMiDs、抗体薬の3クラスの薬剤とは異なる作用機序を有するselinexor、ベネトクラクス、BCMA-BiTEなどの新規治療薬の開発が進んでいる。CAR-T療法の治験も進行中であり、再発・難治性MMの治療選択肢は増えつつある。また、MM細胞の遺伝子変異のパネルシーケンスが行なわれるようになり、変異遺伝子の種類に応じた個別化医療も視野に入ってきた。新たな治療法や遺伝子診断を治療成績の向上にどう結び付けていくのか、4人の専門医に解説していただいた。
最新の血液疾患解説Comments on Hematology
新しい作用機序の新規治療薬への期待 再発・難治例や若年者の選択肢に広がり特集治療の幅が広がった多発性骨髄腫再発・難治例に新たな治療選択肢(1)特集で多発性骨髄腫(MM)を取り上げてから3年余りが経過した。当時は “新薬ラッシュ”で、プロテアソーム阻害薬(PI)、免疫調節薬(IMiDs)、抗体薬をどのように組み合わせ、どのタイミングで用いるかが議論された。
その後、ダラツムマブは初発MMに保険適用となり、2020年には新たな抗CD38抗体薬のイサツキシマブが登場した。さらにPI、IMiDs、抗体薬の3クラスの薬剤とは異なる作用機序を有するselinexor、ベネトクラクス、BCMA-BiTEなどの新規治療薬の開発が進んでいる。CAR-T療法の治験も進行中であり、再発・難治性MMの治療選択肢は増えつつある。また、MM細胞の遺伝子変異のパネルシーケンスが行なわれるようになり、変異遺伝子の種類に応じた個別化医療も視野に入ってきた。新たな治療法や遺伝子診断を治療成績の向上にどう結び付けていくのか、4人の専門医に解説していただいた。
(責任編集 柴山浩彦)
新しい作用機序の新規治療薬への期待 再発・難治例や若年者の選択肢に広がり半田寛(群馬大学大学院 医学系研究科 内科学講座血液内科学分野)2021.02.18多発性骨髄腫(MM)に対する治療薬として、プロテアソーム阻害薬(PI)、免疫調節薬(IMiDs)、抗CD38抗体が開発され、患者の予後は大きく改善したが、この3つのクラスの薬剤に抵抗性のMMの予後は不良である。近年、既存治療薬とは作用機序の異なるselinexor、ベネトクラクス、BCMA-BiTEなどの新規治療薬が開発され、わが国も含めて世界で臨床試験が進められている。再発・難治例や若年患者のアンメット・メディカル・ニーズに応える可能性が期待される。
この論文に注目!Focus on
会員限定コンテンツになりました。すべてお読みいただくには会員登録をお願いします。2021年2月の注目論文2021年2月の注目論文前田嘉信(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 血液・腫瘍・呼吸器内科学 教授)2021.02.18血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2021年2月分は、前田嘉信氏が担当します。
学会レポートCongress Report
ゲノム編集を使った細胞療法やCAR-T療法が 再発・難治症例に高い有効性を示すASH2020注目テーマ 「Advancing New Frontiers:Genome Editing &Cellular Therapy」造血器腫瘍の生物学的治療は近年、ゲノム編集技術とCAR-T細胞療法という強力な2つの武器を手にした。ここでは、初めて臨床応用されたゲノム編集による細胞療法の臨床試験の結果とわが国でも再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫で承認を取得した第2世代のCAR-T療法(Axi-Cel)の臨床研究の発表をレポートする。CAR-T療法の弱点とされる治療抵抗性への対策についてもCD2を刺激するという新たな知見が報告された。ゲノム編集を使った細胞療法やCAR-T療法が 再発・難治症例に高い有効性を示す2021.02.12造血器腫瘍の生物学的治療は近年、ゲノム編集技術とCAR-T細胞療法という強力な2つの武器を手にした。ここでは、初めて臨床応用されたゲノム編集による細胞療法の臨床試験の結果とわが国でも再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫で承認を取得した第2世代のCAR-T療法(Axi-Cel)の臨床研究の発表をレポートする。CAR-T療法の弱点とされる治療抵抗性への対策についてもCD2を刺激するという新たな知見が報告された。
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ASXL1変異を有する低リスクMDSでは貧血に対するダルベポエチンの反応性が低いASH2020注目テーマ 「日本の臨床試験」#3125ASH2020では、日本人を対象としたわが国の研究結果も報告された。ここでは初発慢性期の成人慢性骨髄性白血病に対するチロシンキナーゼ阻害薬による分子遺伝学的完全寛解の達成率の検討結果、急性骨髄性白血病におけるFLT3変異の次世代シークエンサーによる包括的解析結果、ASXL1変異と低リスクMDS患者におけるダルベポエチンαへの反応不良の関連についての検討結果を紹介する。ASXL1変異を有する低リスクMDSでは貧血に対するダルベポエチンの反応性が低い花本仁(近畿大学 奈良病院)2021.02.04低リスク骨髄異形成症候群(MDS)の貧血に対するダルベポエチンα(DA)による治療への反応に、ASXL1遺伝子変異が影響を及ぼしていることが明らかになった。これは、低リスクMDS患者の貧血に対するDAの効果と遺伝子変異の関連を調べた多施設非盲検第Ⅱ相試験の結果。報告した近畿大学奈良病院の花本仁氏は「16週間のDA治療により、1年後の無増悪生存率が81.7%に達することも分かった。DAによる貧血治療の不応例について、分子病理学的に予想できる可能性が示された」と述べた。
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AMLにおけるFLT3変異の包括的な遺伝子解析で新たな治療標的の発見の可能性ASH2020注目テーマ 「日本の臨床試験」#1031ASH2020では、日本人を対象としたわが国の研究結果も報告された。ここでは初発慢性期の成人慢性骨髄性白血病に対するチロシンキナーゼ阻害薬による分子遺伝学的完全寛解の達成率の検討結果、急性骨髄性白血病におけるFLT3変異の次世代シークエンサーによる包括的解析結果、ASXL1変異と低リスクMDS患者におけるダルベポエチンαへの反応不良の関連についての検討結果を紹介する。AMLにおけるFLT3変異の包括的な遺伝子解析で新たな治療標的の発見の可能性福島健太郎(大阪大学大学院 医学系研究科)2021.02.04急性骨髄性白血病(AML)の遺伝子変異のうち、FLT3について、次世代シークエンサーを用いた包括的遺伝子解析を行なった結果、FLT3阻害薬の新たな治療標的になる可能性のある遺伝子変異が見出された。これは、包括的遺伝子解析プロファイル検査であるHematologic Malignancies(HM)-SCREEN-Japan 01の一つであるFoundation One Heme(F1H)パネルを用い、AMLにおけるがん関連ゲノム変化の頻度と特徴の評価を目的とした多施設共同研究の結果。報告した大阪大学の福島健太郎氏は「AML治療では、包括的遺伝子解析プロファイル検査が実用的かつ有効であることが示された」と述べた。
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初発未治療の慢性期CMLのTKIの効果 ニロチニブとダサチニブはほぼ同じASH2020注目テーマ 「日本の臨床試験」#45ASH2020では、日本人を対象としたわが国の研究結果も報告された。ここでは初発慢性期の成人慢性骨髄性白血病に対するチロシンキナーゼ阻害薬による分子遺伝学的完全寛解の達成率の検討結果、急性骨髄性白血病におけるFLT3変異の次世代シークエンサーによる包括的解析結果、ASXL1変異と低リスクMDS患者におけるダルベポエチンαへの反応不良の関連についての検討結果を紹介する。初発未治療の慢性期CMLのTKIの効果 ニロチニブとダサチニブはほぼ同じ松村到(近畿大学 医学部 血液・膠原病内科)2021.01.28初発未治療で慢性期の慢性骨髄性白血病(CML-CP)に対する、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)のニロチニブとダサチニブによる分子遺伝学的完全寛解の達成率を比較した結果、両剤の効果はほぼ同等であることが明らかになった。これは、成人白血病治療共同研究支援機構(JALSG)が行なった多施設共同前方視的ランダム化比較試験JALSG-CML212の結果で、研究事務局を務めた近畿大学医学部血液・膠原病内科の松村到氏が報告した。
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造血器腫瘍患者の出血予防に対してトラネキサム酸の有効性は認められずASH2020注目テーマ 「治療を変える臨床試験結果」#2血液疾患領域では、既存のパラダイムを大きく変える研究や新規治療法の開発が常に進められている。ここでは、ASH2020で発表された多くの臨床試験の中から、臨床現場に大きな影響を及ぼす可能性のある報告を紹介する。高齢の骨髄異形成症候群(MDS)患者に対する同種造血幹細胞移植による全生存率の向上、再発・難治性多発性骨髄腫(RRMM)に対するダラツムマブの皮下注射とポマリドミド、デキサメタゾン併用による無増悪生存期間(PFS)の延長、ステロイド抵抗性/依存性の慢性移植片対宿主病(GVHD)に対するルキソリチニブの有効性、ルーティンで投与することが多いトラネキサム酸の出血予防効果の検証の4題である。造血器腫瘍患者の出血予防に対してトラネキサム酸の有効性は認められずTerry B. Gernsheimer(University of Washington School of Medicine)2021.01.28造血器腫瘍の治療により血小板減少症となった場合、出血予防のために血小板輸血を受ける患者は少なくない。そうした患者に対し、抗線溶作用による止血効果のあるトラネキサム酸の投与が出血予防に有用であるかどうかはこれまで明らかになっていなかった。Terry B. Gernsheimer氏は、多施設プラセボ対照二重盲検ランダム化比較臨床試験A-TREATの結果から「血小板輸血を予防的に受けている造血器腫瘍の患者に対して、トラネキサム酸にはプラセボと比較して優れた出血予防効果は認められなかった」と報告した。
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会員限定コンテンツになりました。すべてお読みいただくには会員登録をお願いします。2021年1月の注目論文(Vol. 2)2021年1月の注目論文(Vol. 2)張替秀郎(東北大学大学院 医学系研究科 血液・免疫病学分野 教授)2021.01.28血液専門医である「Hematopaseo」のアドバイザリーボードメンバーが、血液領域の最新論文から注目すべきものをピックアップ。2021年1月分(Vol. 2)は、張替秀郎氏が担当します。
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ダラツムマブ皮下注射とポマリドミドの併用で再発・難治性多発性骨髄腫のPFSを有意に改善ASH2020注目テーマ 「治療を変える臨床試験結果」#412血液疾患領域では、既存のパラダイムを大きく変える研究や新規治療法の開発が常に進められている。ここでは、ASH2020で発表された多くの臨床試験の中から、臨床現場に大きな影響を及ぼす可能性のある報告を紹介する。高齢の骨髄異形成症候群(MDS)患者に対する同種造血幹細胞移植による全生存率の向上、再発・難治性多発性骨髄腫(RRMM)に対するダラツムマブの皮下注射とポマリドミド、デキサメタゾン併用による無増悪生存期間(PFS)の延長、ステロイド抵抗性/依存性の慢性移植片対宿主病(GVHD)に対するルキソリチニブの有効性、ルーティンで投与することが多いトラネキサム酸の出血予防効果の検証の4題である。ダラツムマブ皮下注射とポマリドミドの併用で再発・難治性多発性骨髄腫のPFSを有意に改善Meletios A. Dimopoulos(National and Kapodistrian University of Athens in Athens, Greece)2021.01.21再発・難治性多発性骨髄腫(RRMM)に対し、抗CD38抗体であるダラツムマブの皮下注射剤とポマリドミド、デキサメタゾンの併用療法(D-Pd)は、ポマリドミドとデキサメタゾンの併用療法(Pd)に比べ、死亡または病勢進行のリスクを37%減少させることが明らかになった。これは、2つの治療法の有効性と安全性を比較した第Ⅲ相臨床試験APOLLO試験の結果。
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ステロイド抵抗性/依存性の慢性GVHDに対しルキソリチニブが従来治療の2倍近くの奏効率ASH2020注目テーマ 「治療を変える臨床試験結果」#77血液疾患領域では、既存のパラダイムを大きく変える研究や新規治療法の開発が常に進められている。ここでは、ASH2020で発表された多くの臨床試験の中から、臨床現場に大きな影響を及ぼす可能性のある報告を紹介する。高齢の骨髄異形成症候群(MDS)患者に対する同種造血幹細胞移植による全生存率の向上、再発・難治性多発性骨髄腫(RRMM)に対するダラツムマブの皮下注射とポマリドミド、デキサメタゾン併用による無増悪生存期間(PFS)の延長、ステロイド抵抗性/依存性の慢性移植片対宿主病(GVHD)に対するルキソリチニブの有効性、ルーティンで投与することが多いトラネキサム酸の出血予防効果の検証の4題である。ステロイド抵抗性/依存性の慢性GVHDに対しルキソリチニブが従来治療の2倍近くの奏効率Robert Zeiser(University Medical Center, Freiburg Im Breisgau, Germany)2021.01.21JAK1/JAK2チロシンキナーゼ阻害薬のルキソリチニブが、ステロイド抵抗性/依存性の慢性移植片対宿主病(GVHD)の症状を大きく改善することが、ランダム化第Ⅲ相臨床試験REACH3試験の結果、明らかになった。報告したドイツのRobert Zeiser氏は「この結果は、ステロイド抵抗性/依存性の慢性GVHD患者に対する治療を大きく進歩させるものといえる。慢性GVHDに対する二次治療として推奨され、ガイドラインを変える指標になるだろう」と述べた。
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高齢のMDS患者に対して同種移植は推奨される HLA8/8一致ドナーがいればOSは良好ASH2020注目テーマ 「治療を変える臨床試験結果」#75血液疾患領域では、既存のパラダイムを大きく変える研究や新規治療法の開発が常に進められている。ここでは、ASH2020で発表された多くの臨床試験の中から、臨床現場に大きな影響を及ぼす可能性のある報告を紹介する。高齢の骨髄異形成症候群(MDS)患者に対する同種造血幹細胞移植による全生存率の向上、再発・難治性多発性骨髄腫(RRMM)に対するダラツムマブの皮下注射とポマリドミド、デキサメタゾン併用による無増悪生存期間(PFS)の延長、ステロイド抵抗性/依存性の慢性移植片対宿主病(GVHD)に対するルキソリチニブの有効性、ルーティンで投与することが多いトラネキサム酸の出血予防効果の検証の4題である。高齢のMDS患者に対して同種移植は推奨される HLA8/8一致ドナーがいればOSは良好Corey Cutler(Division of Stem Cell Transplantation and Cellular Therapy, Dana-Farber Cancer Inst., Boston, MA)2021.01.1450〜75歳の高リスクの骨髄異形成症候群(MDS)で、強度減弱前処置(RIC)を用いた同種造血幹細胞移植の対象となった患者のうち、HLAアレル8/8適合ドナーがいた患者と、適合ドナーがいなかった患者の3年全生存率(OS)を比較したところ、8/8適合ドナーのいた患者のOSは、そうでない患者の2倍近くに向上したとの臨床試験結果を米国・ダナファーバーがん研究所のCorey Cutler氏が報告した。
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中和抗体が存在してもAAVベクターによる血友病の遺伝子治療に成功ASH2020注目テーマ Late-Breaking Abstracts Session #6中和抗体が存在してもAAVベクターによる血友病の遺伝子治療に成功Steven W. Pipe(University of Michigan, Ann Arbor, MO)2021.01.14アデノウイルス随伴ウイルス(AAV)をベクターにした血友病の遺伝子治療ではAAVカプシドに対する中和抗体の存在が問題視されてきた。米国University of MichiganのSteven W.Pipe医師とuniQure社のグループは中和抗体を持つ患者を含む血友病B型患者を対象にしたPⅢ試験を実施した。その結果、中和抗体が存在しても凝固因子活性を上昇させ、出血の発生率を減らすことができることを確認した。